自律神経の乱れって?
前回のコラム生理前症候群の補足です。
PMSを軽くする食物として、豆類、緑黄色野菜、海藻類、植物油(アルファ-リノレン酸の多いエゴマ油、ガンマ-リノレン酸の多い月見草油など)、ナッツ類、精製してない玄米やソバ、ビタミンB6を含む、豚肉、大豆、にんにくの茎、小麦胚芽、玄米、イワシ、カツオ、サバ。
挙げてみると、「まごわやさしい」は見事に網羅しています。
逆にPMSを重くするのは、砂糖、塩、カフェイン、添加物、白い小麦粉・・・・PMSがキツかった月は、食生活を振り返ってくださいね。
さて今日のテーマへ
自律神経の乱れには、大きく2つの誤解があると感じています。
まず1つ目は、自律神経の乱れ=精神力の弱さ、という捉え方です。
病院では症状の原因が特定できない時、自律神経の乱れか心療内科へ行きますか?と言われたりします。
確かにストレスによって、症状の強さは変わります。
気分の落ち込みも伴うでしょう。
その結果、「自分は精神的に弱いんだ」と自分を責めて、自分のエネルギーを下げてしまいがちです。
でも実は「疲れがうまく解消できない状態」「睡眠の質が落ちている状態」と捉え直していいと思います。
そしてこの捉え方は、病院で病名のついた症状に対しても、解決の糸口になると思います。
医師による治療とは別に、自分の体のレベルを上げられるチャンスがあるということです。
自律神経が乱れた結果、力を抜きたい時に力が抜けなくて、寝起きに体が固まる。
寝ている間に歯を食いしばって頭痛になる。
老廃物を捨てる能力を越えて異常細胞を作ってガンになる。
体に有用な物質なのに攻撃してアレルギー反応を起こす。
自律神経が乱れるのは、精神が弱いからではなく、かならず自分のキャパ以上に体に負担をかけているはずです。
つまり、疲れたと感じた時に、すぐに休まない(休めないんですよね)。
眠くても無理に起きている。
嫌なことをやり続ける。
嫌な人のそばに居続ける。
自律神経が体と心にサインを送っているのに、それを無視してるから、自律神経は暴走するしかないよね。
→転職しようとか、別居しようと言ってるんじゃないよ(笑)その方法はまた別の話。
それから、年を取ると、メンタルまで弱くなるんかなぁと思う方もあります。
実は、自律神経全体の強さが、50代では20代の1/3になるというデータがあります。
車のハンドルに遊びの部分がないと、手の動きが全部タイヤに伝わって、フラフラ運転になります。
同じように、年をとると、外界の変化に対する自律神経の遊びがなく、すぐに体の反応になって現れます。
年齢に比例して、交感神経はどんどん優位になります。
若いうちは、熟睡して敵が来るのに気付くのが遅れても、パッと体が動くけど、年をとると浅い眠りですぐに目覚めないと、反応できません。
そういう生理的な防御があるのではないかと思います。
しかし、どんどん交感神経優位になっても疲れるので、眼や耳が悪くなったり認知になって、バランスを取っているのかもしれません。
年をとると、いろんな経験を積んで、メンタルは厚かましく(笑)なっているはず。
それなのに、ストレスに弱くなった感じがするのは、自律神経の年齢的、生理的な反応ではないでしょうか?
嫌なら、お肌と同じようにアンチエイジングすればいいんです。
栄養、睡眠、運動、お決まりの健康法ですね。
2つめの誤解は、「自律神経は自分でコントロールできない」と思ってしまうこと。
自律神経は、唯一、呼吸でコントロールできます。
呼吸は吐く息で副交感神経が働くので、吐く息を長く脱力するといいです。
呼吸で自律神経を整え、睡眠の質を上げる方法は、いろいろとお伝えできます。
自分に合った方法を見つけて下さい。
呼吸がしにくい時は、鍼灸がお手伝いします。
ヤル気が出ないほどしんどい時は、心療内科のお薬に手伝ってもらっても構いません。
でも、少し楽になったら、「しんどい時に無理をしない人になる」にはどうしたらいいかを考えましょう。(自戒をこめて)
今日のコラムは私の臨床経験からの私見です。ご了承ください。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長