坐骨神経の痛み(2)~筋肉が引き起こす神経の痛み
MRIの写私がお世話になっている整形の医師がいつも言われることは、「痛みというのは、画像だけではわからない」です。
どういうことかというと、MRIの写真でひどく傷んでいると見えるものから順番に並べると、痛みのきつい人の順番とまるで違うのだそうです。
それは脳が痛みを感じやすいかどうかによるのか?
神経を保護している膜の強さに個人差があるのか?
神経を圧迫しているように見えている骨や椎間板のでっぱりの部分が実は炎症していなくて、痛みを引き起こしている場所は別にあるのか?
筋肉でどんな異変が起きているのかは、本当に検査ではわかりにくいのです。
最新のエコーでは、筋肉の細くなっている部分や硬くなっている部分がわかるようになりましたが、
それでも、神経が筋肉にはさまっているかどうかは、切ってみないとわかりません。
鍼灸では皮膚を触った感じと、鍼を刺したときの感触で推測することができます。
鍼を刺された方でも、何か異常な感じはわかります。
双方で確認しながら、痛みを引き起こしている筋肉をさがしていきます。
痛みを引き起こしている場所に鍼を刺すと、見事に痛む場所にズーンと響きます。
坐骨神経に関する筋肉の代表は、梨状筋と中殿筋。
梨状筋は股関節と仙腸関節をつないでいる筋肉で、坐骨神経はこの筋肉の下を通ることが多いです。
(2割くらいの人は坐骨神経がこの筋肉にはさまっていたり、上下にまたいだりしています)
この梨状筋の硬い部分をゆるめていくと、坐骨神経の痛みは和らぎます。
梨状筋そのものにアプローチすることもあれば、梨状筋をひっぱっている遠くの筋肉を緩めることもあります。
そして梨状筋は精神的ストレスによって影響を受けやすい筋肉だと感じます。
だから、精神的ストレスをはずすような施術をすると、筋肉に対して施術しなくても痛みが和らぎます。
これだけで痛みがパンととれたら、一本鍼ですむのです。
受けている方も感動!(^_^)v