立春以降はふらつき・頭重感の季節
~息を吸うとみぞおちで止まりませんか?~
立春以降はふらつき・頭重感の季節~息を吸うとみぞおちで止まりませんか?
風は冷たいけれど、日差しの強さは確実に強くなり、日も長くなりました。
こんなに寒いのに、京都では梅が季節通り咲いていると聞きます。
体も確実に春の様相を見せています。
春は草木が芽吹き、根から水を吸い上げて、上へ上へ伸びていきます。
春先の体は、下腹からエネルギーを吸い上げて、下から上に突上げます。
足やお腹が冷える、少しのぼせる、ふらつき、鼻炎症状、のどのつまり・・・
多彩な症状を呈しますが、みぞおちから肋骨の下縁のつまりを取り除き、深い呼吸ができるようにすると、解決します。
今年は特に咳のカゼが長引いたので、すでに肋骨に気の停滞が起きていた方がすくなくありません。
下痢、便秘、吐き気など消化器症状が出ている場合には、脇腹の固さをとっていくと解決します。
それには打鍼が便利です。
丹田に金鍼を当てて気を集め、みぞおちから肋骨の皮膚が張っている部分を銀鍼を当てて小槌で叩きます。
すると、胸あたりでつかえていた息が、みぞおちからおへそくらいまで吸い込めるようになります。
ボーっと霧がかかったように眠かった頭が、すっきりします。
これに近いことは自分でもできます。
胸の谷間、肋骨の下縁に沿って、脇腹をタッピング(指先で突く)しながら、深呼吸をします。
抵抗を感じるところ、叩くと痛いところを探してタッピングするといいです。
後は肝のはたらきを抑え、腎水を補う鍼をして終了。
この季節、胸のつまりはできるだけ取り除いておきましょう。