ギックリ腰の応急処置法
寒い季節は腰がギクッときやすいですね。
患者様から「院に行きたいけど、動ける所までなんとかする方法を教えて」と言われました。
正直、腰痛の原因はたくさんあって、これで動ける!というのは難しいです。
しかも、動けないほどの腰痛であれば、救急車か整形へ行ってほしいですが(笑)
でも整形へ行くにも、固まったままでは困るでしょうから、いくつかお伝えしようと思います。
1, 表証(カゼひき)
[特徴] ぎっくり腰になる前に、寒気があったとか鼻水が出てたとか、カゼの症状があった時。
[原因] カゼから体を守るために、筋肉がギュッと縮まったために起こった腰痛です。
[対処法]
痛い場所は温めないで、首・手首・足首・肩甲骨などをホットタオルで温めて。
熱い甘酒やしょうが湯(特にクズ入りが良い)、あんかけうどんなどで、内側から温めてもいいですね
2, 体のゆがみや左右差から
[特徴] 体をひねった時におかしくなった、日頃から体の使い方に左右差がある時。
[原因] 筋肉の固さに左右差があって、その限界を超えた時に発症する腰痛です。
[対処法]
立ったままで腰をゆっくりまわす。左右を比べて回しやすかった方に5回。
仰向けに寝ることができれば、膝を立てて左右に倒して、倒しやすかった方に5回。
片方ずつかかとを蹴り出すように10回伸ばす。ゆっくり小さくがポイント。
膝を開いて、足の裏を合わせる。膝をゆっくり揺らす。足の裏を引きつける。
3,仙腸関節の痛み
[特徴] 寝不足が続いた、過労、腹筋がない、足がだるかったなど体が弱り気味の時。
[原因] 体が弱ると筋力が衰えて靱帯が固くなるため、柔軟性がなくなって痛みやすい。
[対処法]
睡眠をよくとる。2で述べた方法をやってから、2.5mサラシを1/4幅に折ったものを恥骨のすぐ上に巻く。
4,食べ過ぎから
[特徴] どか食いした翌日に背中の張りを感じた、暴飲暴食が続いている時
[原因] 胃に負担がかかって、内臓体壁反射によって背中の筋肉が固くなって痛む。
[対処法]
しばらく食事量をぐっと減らす。便秘を解消する
他にも肩こりから、猫背から、といろいろありますが、それはまたの機会に。
腰痛予防体操はたくさんありますが、痛む時にできる動きは限られますので、日頃から1日の疲れを解消してリラックスすることが大事ですね!