よくある質問(一般鍼灸)
鍼は痛くないの?
鍼の太さは、髪の毛ほどの太さ(0.14~0.30mm)、注射針と比べて1/10以下なので、痛みはほとんど感じません。
また、小児鍼や打鍼、古代鍼という身体に刺さない鍼もあります。
感染する心配は?
当院では、ディスポ-ザブル(使い捨て)鍼を使用しています。
施術毎に新しい鍼を使用しますので、鍼から感染する心配はありません。
お灸は熱くない?
昔のようなもぐさを焼ききるお灸はやりません。
7分灸といって、ポンとたたいて消す時にふわっと熱が入るお灸です。
知熱灸といって、ピリッと熱さを感じた瞬間にとるお灸もします。温灸や棒灸という温めるお灸もあります。
これって鍼灸で治りますか?
自分で原因がわからない、初めて経験する症状だ、大病かもしれないなどと思うならば、まず医師にみてもらってください。
その上で、これといって悪い所はないが・・・とか、原因はわかったが西洋医学で治し方が確立されていない、施術は始まったが思うように改善しない、などの状況であればご相談に応じます。
東洋医学には長い歴史と経験の蓄積があり、西洋医学とは違う解決法もあります。
インフルエンザや内科疾患が鍼灸で改善することをご存じない方も多くおられますが、命を産みだす時から命尽きる時まで、痛みや苦しみを軽減する方法があります。
あとは鍼灸師の知識と技術と、お客様との相性次第です。一度鍼灸を受けてみられて、体の感覚で判断されてはいかがでしょうか。
どのくらいの間隔で通えばいいですか?
急性疾患であれば、初回、1日あけて2回目(きつい場合は翌日)、3日あけて3回目、1週間あけて4回目くらいで落ち着きます。
あとは原因となった体の状態を整えるために施術しますが、この間隔については個人差があるため、急性期の様子を見てご説明いたします。
普段、特に不調を感じていない方であれば、再発を防ぐために月1回の健康管理で大丈夫です。
慢性疾患であれば、初回から1ヵ月は週2回が望ましいですが、諸事情がありますのでご相談に応じます。
慢性で変化がない時期は、止まっている車を押してやるくらいの力が必要です。慢性で進行している時期は、バックしてくる車を押しとどめて前進に転じるくらいの力が必要です。
鍼灸院での施術は1時間程度ですから、あとの23時間、週1回では167時間、車は止まっているかバックしているわけです。
前進に転じるまでの期間は、事情が許せば詰めて通われることをお勧めします。
体に変化を感じることができると、励みにもなり、それがまた体に良い影響を与えます。
その結果、施術期間も短くなって、経済的にも無駄がないと思います。
どのくらいの期間かかりますか?
慢性疾患では初回に期間をお伝えするのは難しいです。
数日以内に2回目の来院をお願いし、その時の脈で一応の提案をさせてもらいます。
昔の名医は「治るには、その病気になってからと同じ期間だけかかる」と言われたそうです。
鍼灸を受けると「同じ期間」よりはずっと短いですが、ある程度の年月を覚悟してください。
日常生活での負担のかかり方は、2回目の脈を1回目の施術後の脈と比べて、どの程度落ちているかで推測します。
まあまあ保っていれば、その間隔で続けても治る方向に動きますが、初回の最初の脈に戻っていれば、日常生活にある負担を減らしていただくか、施術回数を増やしてもらうようにお願いします。
1回1回の脈の変化が少ない方は、やはり施術期間が長くかかります。
このような方は、判断にも時間がかかるため、10回続けてくださいとお願いしております。
鍼はクセになるって聞くのですが・・・・
鍼を受けた直後は楽になるが、しばらくすると元に戻ってしまうという状態ですね。その原因は3つ。
- 症状がなくなっただけで施術をやめた。
症状が出るまでに、気が付かないうちにため込んでいた疲れがあるのです。
氷山の水に浸かっている部分のように、見えない蓄積の方が大きいことが多いのです。
だから、症状がとれても、氷山の水面下が残っていれば、すぐにぶりかえします。 - 対処施術しかしていない鍼を受けている。
肩こりに対して肩に鍼を刺す、氷山の上を崩すような施術を標治と言います。
それに対して、肩がこりにくいように血行を良くする、氷山の水面下を崩すような施術を本治といいます。
本治と標治は車の両輪によくたとえられます。
標治だけの鍼をしていると、根本解決にはなりません。 - 症状がどんどん改善していく頻度で施術を受けなかった。
間隔のあきすぎた施術をしていると、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返し、一向に改善しません。
時間もお金も無駄になってしまいます。
鍼灸は毎日受けても害にはなりません。
早く治りたければ事情の許す限り、詰めて通ってください。
お薬を減らしたいのですが・・・・
医師から処方された薬は自己判断でやめないでください。
鍼灸を続けて、体調がよくなってきたら、自然に減らせます。
その時も医師にご相談ください。