慢性上咽頭炎って何?
スギ花粉はそろそろ終盤。
でも私の苦手なPM2.5や黄砂のシーズンはこれから
友人から「病気が治る 鼻うがい健康法」 堀田修著を教えてもらいました。
上咽頭というのは、鼻から吸い込んだ空気が上の壁にぶつかる所です。
ウイルスや細菌は、この上咽頭の粘膜で、体に害を為すかどうかを判定されるのです。
上咽頭で敵とみなされると、体に免疫をつくる指令が出されます。
つまり、上咽頭は関所として常に働いていて、生理的にわずかに炎症が起きているそうです。
ところが、きつい炎症、カゼをひいて強烈なのど痛があったあと、いつまでものどのイガイガが続くとか、鼻がのどの奥を流れる後鼻漏になったりします。
これが慢性上咽頭炎です。
寒さで首が冷えた時、ストレスが強い時、低気圧が近づく時には炎症がひどくなります。
すると、のどの症状だけでなく、肩こり・胃の不快感・焦りや憂鬱・めまい感などの自律神経の症状が出ます。
上咽頭が、自律神経とホルモンの中枢である視床下部と接近しているため、炎症の影響を及ぼしてしまいます。
さらに上咽頭の炎症が続くと、絶えず体を守るための戦闘態勢命令が出ているので、免疫は自分を攻撃して、アレルギーや自己免疫疾患を引き起こします。
戦闘態勢が続いているので、体はだんだん疲れ切って、しょっちゅうカゼをひくとか、いつもだるいという状態になります。
慢性上咽頭炎は、一目でわかる炎症の赤みや腫れがありません。
耳鼻科でも見つけてもらえないことがあります。
塩化亜鉛のついた綿棒で触ると、血がついて初めて診断がつきます。
Bスポット療法という治療法でもあります。
根気よく、上咽頭の炎症を治療していくと、様々な自律神経症状がおさまっていきます。
鼻うがいは、炎症が起きてしまった状態では、もう追いつきませんが、炎症の防止と、ウイルスや細菌の除去にはなります。
生理食塩水を作る粉末と、鼻に送るボトルのセットで、簡単に鼻うがいできます。
鍼灸では、上咽頭に炎症を起こす根本原因を探していきます。
頭の熱の原因は、疲れすぎ、悩みすぎ、食べ過ぎ、ホルモンからなどです。
そして、頭の熱を取ることと、耳の下や首のコリを緩めることで、上咽頭の炎症をおさめていきます。
耳鼻科の治療と、併用していただけたらと思います。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長