お灸ファンのランクアップ講座~熱いほど効くお灸、熱いと逆効果のお灸
鍼灸院に来られる方のなかには、すでにお灸ファンの方もおられます。
リブレに来て八分灸を受け、自宅施灸の練習をすると、「こんな熱さでいいんですか?」と言われます。
ツボが凹んで湿った感じなら、ふわっとチクッとの間くらいの刺激です。
リズムよく何壮かすえると、ツボに張りが出てきます。
敏感な方は、下腹が温もってきたり、下腹に力が出て、体のエネルギーが中心にまとまってくるのがわかります。
こんなツボにジリジリ熱いお灸をすると、その瞬間は張りが出ても、あとからさらに弱りがでます。
灸あたりと言われるだるさ、しんどさもその一つです。
逆に、ツボが盛り上がるように硬く張っている時には、チリッと一瞬熱いお灸をします。
もぐさを紙筒に入れた間接灸では、最後まで熱いのをガマン!
これは皮膚の奥にある硬いコリ状のものを溶かしたいお灸です。
敏感な方は、チリッと来て一呼吸後にスッと体の流れを感じたりします。
「補と瀉(シャ)」と言います。
セルフ灸でそれができるには、感覚を磨くことです。
それには、足三里のような大きなツボに紙筒灸を置いて、少しずつずらして感覚の違いを感じる(くれぐれも火傷に注意)
皮膚表面が急に熱くなる
皮膚表面がポカポカしている
じんわり皮膚の奥にしみこむ感じ
お灸を置いているかどうかわからない
など、いろいろな感じ方があるはずです。
最初にツボの凹みや張りを感じておいて、その感じが和らげばお灸は大成功です。
「補と瀉」の違いも意識してみてくださいませ。