痛みやすい筋肉~Tarzan 667号より
前回、梨状筋が精神的ストレスで硬くなりやすいと書きましたが、友人が貸してくれた雑誌にその答えがありました。
タイムリーです。(引き寄せですね!)
梨状筋は「抗重力筋」の一つ。
「抗重力筋」というのは、重力にさからって人間が二足歩行したために、姿勢を保持するようにはたらく筋肉。
立つ、歩くという不安定な体勢を、転ばないようにバランスをとるために、この「抗重力筋」は常に細かい収縮と弛緩をしてくれている。
そのために「抗重力筋」には、重心の変化を感じ取って、筋肉に収縮命令を出す「筋紡錘」という。
7mmくらいの感覚器が多く入っているのだ。
ストレスがかかると、自律神経は緊張状態ではたらく交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、戦闘モードで待機するように筋紡錘がはたらきます。
筋紡錘は筋肉収縮命令を出すので、抗重力筋が主に縮みます。
ストレスが長く続くと、猫背の姿勢になるのはそのためです。
また筋肉は収縮し続けると、血管を圧迫して血行が悪くなります。
収縮・弛緩に使われるエネルギーが血液から供給されないので、収縮したまま固まってしまう。
これが筋肉の痛みとなるのです。
まとめると、抗重力筋はストレスによって収縮しやすく、硬くなって痛みやすい。
そして、抗重力筋の場所は、肩こり・腰痛・坐骨神経の痛みや、膝の痛みを引き起こす場所になっています。
だとすると、ストレスをとる鍼灸の施術は、これらの痛みを一網打尽にできるということですね。
バンザーイ!