シップ薬の功罪~痛みは自然改善力の表れ
みなさん、シップ薬が大好きです。
わたしはすぐに皮膚がかゆくなるので、湿布薬は貼りませんが、昔ながらのシップ派、モーラステープ、ロキソニンテープなどいろいろありますね。
温湿布がいいか冷湿布がいいか尋ねられますが、整形のお医者さんの答えは「どちらも一緒」
だから「気持ちの良い方を貼って」でした。
湿布は浅いところしかしみこまないので、本当に皮膚感覚をマヒさせるだけだそうです。
筋肉痛など本当に一時的な痛みを忘れるなら、シップでごまかすのもアリかな。
本当はアイシングをしたらいいです。
野球のピッチャーがマウンドから降りて、肩に大きな塊を当てているアレです。
でも、いつも同じところが痛むようなときはシップNGです。
「痛い」のは痛みを感じてもらって、休ませたい体の防御反応。
それなのに、シップや痛み止め注射で防御反応を無視して動かし続けたら・・・・
当然もっと痛むようになります。
スポーツ選手が痛み止めを注射しながら競技するのは、「もうやめていいよ」と切なく応援できるのに、自分のこととなると
「いや、休むわけにはいかん!」と言って、いたわれないのですよね~(泣)
理想をいえば、体の訴えに従って休んでください。
なぜかというと、そもそも痛いところが痛む原因とは限らない!
痛むところにシップを貼っても戻りません。体全体を休めるほうがいいのです。
痛みの軽減は、急性期は冷やし、3~4日目からは温める。
温め方も、カイロを貼るのではなく、袋に入れた濡れタオルをチンして、ホットタオルで熱々に。
カイロをずっと貼ると、これまた「自分で温めなくてもカイロが温めてくれるな」と体は怠けます。
熱々で冷めていくタオルなら「熱々はきもちいいな、でも冷めてきたから自分で温めなきゃ」と体は頑張ります。
また道具がないなら、さする、手当という原始的な手段も有効です。
身近な人がやってくれると、自分でする何倍も効くのが不思議です。
どうか周りの人と、そういう関係が築けますように!