子どもの頃からの不眠~高橋和巳著「消えたい」を読んで感じたこと
大人のような思考ができる年齢になると、大きな悩み事で眠れぬ夜もあるだろう。
でも幼い頃から、夜中にたびたび目が覚めていた、となると要注意だ。
これは、「家が安心して眠れない場所だ」ということ。
一番厳しいのは親による虐待、そして育児放棄。
深夜勤務で親がいない、という環境もあるだろう。
このように、はっきりとわかるマイナス環境だけでなく、実は親の「兄弟扱いの差」というのも、虐待に入れてよいくらい。
ボディーブローのようにじわじわと子供を傷つける。
今の40代50代が育てられた頃は、 まだ親に「男尊女卑」の思想が残っていた時代。
特に男女一人ずつの兄弟で、男尊女卑をやられると、非常にきついものがある。
たいてい、男の子は甘やかされて、女の子は家の手伝いを強要される。
男の子は進学も自由だが、女の子にはお金をかけない。
なにより、日々親からかけられる言葉に、女の子は自尊感情を失っていく。
自分が価値のない人間だと思い込んでいく・・・・
そして、気がついたら睡眠障害になっていた、ということもある。
睡眠が取れなくて、へとへとになっている間は、まず鍼灸で体をよくしていこう。
そして元気になったら、傷ついている自分を自覚して、小さかった頃の自分に「厳しい環境によく耐えて頑張ったね」と声をかけて癒してあげてほしい。
「私も好きなように生きていいんだ」と思えるまで、何度も何度も。