夜になると出る咳、横になると出る咳は鍼灸の出番
カゼから始まったはずの咳が、カゼ症状は治ったのにいつまでも残る・・・・
昼間は咳が出ないのに、夜になると出る。
寝入りばなにひどく咳が出る、咳が出始めると止まらない。
こんな咳を、東洋医学では「気逆咳」と言います。
この咳になると、病院の咳止めがあまり効かなくなってきます。
体を観察すると、後ろ首のほうから背中にかけて、背骨の両横が固くなって、肋骨の動きが悪くなっています。
気管や肺系の弱りと、ストレスを意識して鍼灸をすると、楽になります。
体力がある方は、ストレスを取るツボに鍼をするだけでおさまります。
合谷や太衝を使うことが多いです。
体力が落ちた方は、まず体力を戻して、カゼをしっかり追い出すことから始めます。
お腹のツボや腰のツボを温めるようにします。
その上でストレスを取る。
咳が長引いて、肺や気管支の状態が悪い時は、肺の経絡の尺沢や列缺、大淵を使うこともあります。
上背部の身柱や肺兪を使うこともあります。
しつこい咳、夜の咳には鍼灸をお試しください。