フワフワするふらつきは原因不明
~施術は左右と上下のバランスをとる~
浮動性のふらつきは、「地に足がついていない感じ」「雲の上でも歩いている感じ」などと表現されることが多いです。
ずっとそんな感じで生活されている方もありますし、座っていると不意に短時間フワフワする方、うつむいた時や振り向いた時、寝た姿勢から起き上がった時というように姿勢限定でフワフワする方もおられます。
このように、浮動性のふらつきになると、身体がふらつき、まっすぐ歩いたり、正しい姿勢を保ったりしにくくなります。
ふらつきのなかでは比較的軽いとはいうものの、なんとなく外出が怖い、車の運転ができなくなった、急な動きができないなど、ちょっと用心しながらすごすので、不自由感が出ます。
貧血や低血圧によるふらつきは、感覚的にふわふわする感じが似ているため、主な原因は貧血や低血圧ではないかと考えられています。
このほかの原因として、自律神経の乱れもいわれますが、原因の特定が難しいため決まった解決策はなく、鍼灸に流れて来られます。
ふらつきの90%の方が下腹に力がないので、鍼灸施術は下腹に力をよみがえらせることを目標にします。
肋骨の下が硬く詰まっていれば、そこを柔らかくする施術をします。
または頭が熱くなっている場合は冷ます施術をします。
ここまでが上下バランスです。
そして後頭部の首の付け根は、みなさん硬くなっています。
脳に上がる血流が細くなって、脳の低血圧になるのでしょう。
ここの硬さに左右差があると、少し回転性が入ったりします。
左右の脳血流量が違うと、血圧に左右差ができて、体が傾いた感覚が生じると考えています。
首の付け根はほぐしたいですが、首に刺激を与えると、また上下バランスが崩れますから、経絡を使ってできるだけ遠くのツボで治します。
下腹の力がすぐによみがえる方は、治りが早いです。
下腹にカイロを貼ったり、下腹まで息を吸い込んだり、気を下げる工夫をされるといいですね。