冷え取り~手足の末端冷え症は、ダラダラ散歩で改善
手首から先、足首から先の冷えは、気の停滞をとる、瘀血(おけつ)をとる、または水滞をとるという施術をします。
瘀血(おけつ)の存在は大きいのですが、そもそも瘀血(おけつ)をつくる原因となった気の停滞をとっておくことは必須。
段階が進んで、瘀血(おけつ)があるために気の停滞がおこっている場合は、瘀血(おけつ)をとることが優先です。
「小さいころから手が冷たかった」と言われる方は・・・・
食が細かった、カゼをひきやすかった、産まれたときに小さ目だったとか?
親が不仲だった、兄弟間の競争がシビア、親に早く早くと急かされて育ったなど緊張体質とか?
こんな要素があると、末梢の血管が細くなって、血液の流れが悪くなっているのです。
施術は鍼灸師にまかせて、お客様には養生をお願いしています。
末梢血管を緩めて流れを良くするのが、ダラダラ散歩なのです。
普通に歩いている人、皆に抜かされるようなスピードで、手ぶらで、考え事をせず です。
考え事をしないためには、目以外の五感を使います。
よその家の夕飯のにおい、喫茶店のコーヒーの香り、花の香り、顔に当たる風の強さ、頭を照らす日光の温かみ、鳥の声、子供の遊んでる声、木の葉のこすれる音などなど・・・・
ゆっくりダラダラ、五感を使って20分~30分歩いていると、足先からジンジンと温まってきます。
体幹が汗ばんでいなくても、です。
そして、もうしばらく続けて歩くと、ふと「今何を考えてたっけ?」という頭の空白ができます。
このとき、神経疲労がふわっととれます。
肩や背中のツッパリ感がとれるのを感じます。
「目的もなく、だらだら歩くなんて無理!」と言ってた人も、このふわっと楽になる体験をしてしまうと病みつきです。
こんな緩みを繰り返すと、冷えにくい体質になっていきます。
寒いけど晴れていて風がないという日を選んで、チャレンジしてください。
末端が温もるのを実感できますよ。