坐骨神経の痛み(1)~お尻から股関節、太ももの裏、膝裏、かかとの痛み
椎間板が飛び出していると診断されたものの中に、鍼灸で痛みの消えていくものがあります。
坐骨神経の痛みは、神経の通り道のどこかで、神経が何かに圧迫されて炎症が起き、痛みが出ています。
たとえば椎間板の一部が飛び出して、坐骨神経を圧迫しています。
鍼灸で坐骨神経の痛みが消えていくのはなぜでしょうか?
- 姿勢が変わり、飛び出した椎間板が坐骨神経に当たらなくなった
- 椎間板に当たっていた部分は炎症してなくて、別の筋肉によって坐骨神経が圧迫されていた。だから筋肉を鍼灸でゆるめると痛みが軽減した。
- ストレスや疲れなどで痛みを感じやすくなっていた体が、鍼灸でリラックス・体力回復して痛みに強くなった
この3パターンが考えられます
では1から説明します。
鍼灸施術は体全体をみていくので、腰の張りの原因を腰から遠い場所に見つけることも多いです。
あごの噛み合わせから、首肩こり、肩甲骨の左右差、骨盤の左右差、膝の向き、足首の硬さ・・・
西洋医学的にみるときは、日常生活の姿勢がポイントになります。
重心のかけ方や、カバンをもつ側、同じ姿勢をどのくらいの時間続けるか、ねじった姿勢になってないか点検します。
東洋医学的にみるときは、心配事はないか、胃腸に負担をかけていないか、姿勢や体の使い方に左右差はないか、冷えやむくみは?と考えます。
そして、一番の原因になっていると思われる筋肉、またはツボに施術します。
これがうまくはたらくと、背中全体の張りが一気にとれて、体のバランスがとれます。
(1回でスパッといけばチョー気持ちいい!ですけどね・・・)
たいていは反り腰がましになるので、椎間板への圧力が減るように感じます。
また背中の張りが取れるということは、3の要因もからんでいるはずです。
では次回は2の原因解消について。