睡眠圧と脳のゴミ
今日は二十四節気の4番目、春分です。
今年は梅が長く楽しめて、桜と競演するかもですね!
睡眠圧という言葉をご存知ですか?
人は朝目覚めてから、脳の中にアデノシンという神経伝達物質がたまり始め、起きて活動している間、たまり続けます。(睡眠に関する他の物質もあるのですが、まだ特定されていません)
ある一定以上の量がたまると、「眠い!」となります。
この欲求の力を睡眠圧といいます。
睡眠圧が強いと、深く長く寝ることができます。
睡眠圧が弱いと
- 寝つきが悪い
- 2、3時間で目が覚める
- 眠りが浅い
などの弊害が起こります。
では睡眠圧を強くするためコツを3つ
① 夜までアデノシンをためる
アデノシンは眠ると分解・吸収されてしまいます。
つまり、睡眠圧を強くするには、ある程度アデノシンをためることです。
午後11時頃に寝るとすると、昼寝は午後2時までに済ませる。
夜の瞑想やマインドフルネスは、眼を開けて行う
※以前のコラムに、寝る前にマインドフルネス呼吸法をオススメしていました。
頭を空っぽにして体の力を抜く目的でしたが、眼をつぶってウトウトしてしまうと睡眠圧が減るので、ご注意くださいね。
② 脳のゴミをためない「ぐっすりとぼんやり」
おくむらメモリークリニックの奥村歩ドクターは、「今、多くの人の脳が‘ゴミ屋敷’です」と言われます。
脳のゴミは2種類。
a) 脳内と血管にへばりつく老廃物「アミロイドβ」
b) 情報過多や日々のストレス
放っておくと、うつ病、生活習慣病、認知症の引き金になると考えられています。
a)アミロイドβというタンパク質は、40代くらいからたまり始めますが、幸いなことに熟睡中に脳から洗い流す仕組みがあるとわかっています。
また、糖尿病ではアミロイドβが増加することから、適切な食事や運動で、ためないようにできます。
b)脳が情報でいっぱいだと、体全体の「疲労感」を感じることがわかっています。
記憶を取り出すのにも時間がかかります。
普通の疲労は「使った部分が疲れを感じる」ものですが、「ずっと座ってたのに、なんかだるい」というやつです。
処理しきれない情報によって、脳にたまったゴミを排出するには、ボーッとする時間をとるか、運動や散歩をして脳を休める。
ヒマな時間にスマホを見るくせが付いてしまったら、脳は常に「雑情報」にさらされます。
情報を入れない時間に、脳は息抜きできるのです。
つまり、「ぐっすり」と「ぼんやり」が脳のゴミを流し、さらに次の睡眠圧を作ってくれるという循環なのです。
鍼灸施術では、短時間でも暗くして鍼を置く時間をとります。
気を引き下げたり、気の集中しすぎている所から足りない所へ動かしたり、という意図があるのですが、脳のゴミをとる「ぐっすりとぼんやり」を作る効果もあったのですね。
脳疲労を感じたら、リブレにおいでくださいね!
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長