枚方の女性鍼灸・不妊・逆子ならレディース鍼灸リブレ(公式)

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院長コラム

女性の痛みはこじれやすい?

今回は石黒成治ドクターのコラムを、鍼灸師的にまとめた記事です。

寒くなってくると、やっぱり出てくる関節の痛み。

「なんだか最近、腰が重い」

「膝の痛みが取れない」

そんなとき、つい頼ってしまうのが痛み止め。

しかし、女性の痛みは男性のように単純ではなく、

①痛み止めが効きにくい

②慢性的な痛みに移行しやすい

③ストレスやホルモンの影響を受けやすい

その理由は、男女で「痛みを感じる仕組み」そのものが違うから。

カナダのカルガリー大学が発表した研究では、神経が損傷して痛みを感じやすくなる「神経障害性疼痛」の仕組みを、ラットを使って解析しました。

男性の体では“ミクログリア”という免疫細胞が痛みを強めますが、女性の場合はまったく別の“CD8+Tリンパ球”が関係していたのです。

この組み合わせは「細胞障害性Tリンパ球」と呼ばれ、ウイルスや腫瘍を攻撃するありがたい働きをしますが、痛み物質も増やしてしまいます。

これには痛み止めが効きにくいのです。

さらに注目されているのが、肥満を防ぐ「レプチン」というホルモン。

レプチンは、脳の視床下部に満腹を知らせて食べ過ぎを防ぎます。

また、脂肪を燃やしてエネルギーの消費を促します。

最近の研究で、レプチンは痛みを強めるスイッチとして働くことが分かりました。

一方、レプチンが効きにくい「レプチン抵抗性」と呼ばれる体になると、体内のレプチン濃度が高まり、慢性的な炎症が続いて痛みが悪化する可能性があります。

では「レプチン抵抗性」はどのようにできるのでしょう。

常にレプチンの「食べ過ぎないで!」という信号を無視し続けた結果、レプチンが増えても反応しない体になってしまった、ということです。

ストレスがあると、体の声を無視して、「リラックスさせて!もっと食べたい」という脳の声に従ってしまうのです。

実際、人を対象にした研究でも、変形性関節症の女性は男性よりレプチン値が高い傾向が見られました。

だから、体重が増えてレプチンが高くなると、関節炎の痛みが悪化しやすいのだそうです。

つまり、「体重が重いから膝に負担がかかって痛い」というより、ホルモンや免疫のバランスが痛みを長引かせている可能性があるのです。

このように、女性の痛みはホルモンやリンパ球が関係するために、ストレスの影響が大きいのです。

鍼灸や整体でも、経験的に、「筋肉を緩めるだけでは不十分」と感じてきましたが、ストレスや自律神経にアプローチするのが大事だと証明されました。

痛み止めで対処できないときは、リブレにご相談くださいね。

 

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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長

腸と眠りが心の炎を鎮める

今日は二十四節季の18番目、霜降です。

急に涼しくなったので、首・手首・足首を防御してくださいね。

前回の炎症についてのコラムが好評だったので、続編です。

前回は「心の炎をしずめる → 体の炎症をしずめる」でしたが、今回は「炎症しにくい体をつくる → 心が穏やかになる」というアプローチです。

最近の医学は、体の中で慢性的に進んでいる炎症こそが、動脈硬化や心臓病、ガンや認知の原因になっているのではないか?と各分野で研究が進んでいます。

なので、体を守るために必要な炎症が、いつまでも残らないように注意すること。

先日のノーベル生理学賞のテーマ、制御性T細胞にも頑張ってもらわねば!

① 腸と炎症の関係

腸は「免疫の7割が集まる臓器」。

ストレスや食べ過ぎなどで腸内環境が乱れると、腸の粘膜がゆるみ(リーキーガット)、腸から炎症性物質(サイトカイン)が血流に漏れ出すようになります。

この炎症性サイトカインは、脳に伝わって気分の落ち込みや不安感を引き起こすことも。

つまり、

「心が荒れる → 腸が荒れる → 炎症が続く → さらに心が沈む」

という悪循環が起きやすいのです。

脳と腸

東洋医学的には:

腸は「脾」と深く関係し、思慮・心配が過ぎると脾が傷(やぶ)られ、湿がこもって炎症(熱)を生むと考えます。

「脾胃を整えることは心を整えること」。まさにそれが腸の健康につながります。

② 睡眠と炎症の関係

睡眠不足や夜更かしが続くと、体内時計が乱れてコルチゾール(ストレスホルモン)が高いままになり、炎症を鎮める働きが低下します。

深い眠りの間に分泌されるメラトニンや成長ホルモンは、抗酸化作用・修復作用があり、炎症を鎮める天然の薬のようなもの。

また、メラトニンは腸内細菌とも連動していて、夜にしっかり眠る人ほど腸内環境が整いやすいことがわかっています。

東洋医学的には「肝は血を蔵し、夜に血が肝に帰る」と言われ、睡眠は血の再生と心の静養に欠かせません。

眠りが浅い人は、心火をしずめ、肝血や腎陰の不足を整えることで、炎症体質がやわらいできます。

③ 炎症を鎮める生活の整え方(例

  • 夜は23時までに寝る
  • 寝る2時間前にはスマホやTVをやめて、照明を少し落とす
  • 発酵食品・野菜・雑穀を意識して腸を整える
  • 食後の10分間の散歩で腸の蠕動を助ける
  • 呼吸やストレッチで副交感神経を整える

これらを続けることで、「心の炎」を自然に鎮める体の土台が整います。

水素

リブレでは、鍼灸で肝と脾、肝と腎のバランスを考えた施術をすることが多いです。

また水素吸入は、炎症物質を直接取り除きます。ご活用くださいね。

 

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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長

こころの炎とからだの炎

今日は二十四節季の17番目、寒露です。

「寒」の文字に違和感を覚える、季節逆行です。

逆行の時は、特に体調に気を付けましょう。

「炎」とつく症状を複数持っている(副鼻腔炎、中耳炎、膀胱炎、口内炎、関節炎、胃炎、逆流性食道炎、慢性上咽頭炎etc.)、傷がすぐに化膿して治りにくい・・・

そう感じるとき、からだの炎症の背景に“こころの炎”があることがあります。

生まれつき扁桃腺肥大がある、加齢によって炎症物質が増加している、という場合も多いので、一概には言えませんが、穏やかな気持ちで暮らすことの医学的な意味をおつたえします。

<精神状態と体内物質の変化>

① 怒り・イライラ・不満

→ 交感神経が優位になり、体は「戦う・逃げる」モードに入ります。

このとき増えるのが

  • アドレナリン・ノルアドレナリン: 心拍・血圧上昇。
  • コルチゾール(ストレスホルモン): 短期的には炎症を抑えますが、慢性的に増えると免疫のバランスが崩れ、炎症が続くようになります。
  • サイトカイン(IL-6、TNF-αなど):慢性的な怒りや敵意があると増加し、動脈硬化・関節炎・腸炎などの炎症性疾患と関係します。

中医学的には、「肝気鬱結→肝火上炎→血熱・炎症」ですね。怒りが「火」を生みます。

頭が熱い、頭痛、イライラして考えがまとまらない、歯のくいしばり、目がかすむなど。

怒り

② 不安・恐れ・悲観

→ 主にコルチゾールの慢性上昇とセロトニンの低下が起こります。

  • コルチゾールが高い状態が続くと、

→ 腸内環境の悪化(腸粘膜のバリアが弱まる)

→ 慢性炎症(リーキーガットや自己免疫反応の誘発)

→ 睡眠の質低下(メラトニン抑制)

  • セロトニン不足は腸の炎症とも連動。腸内細菌バランスの乱れを助長します。

中医学的には、「心腎不交」「心脾両虚」などに通じます。

「気」が内にこもり、流れが滞る→発散できないので炎症のもとになる。

疲れやすい、便秘、ストレス性の動悸、食欲低下、考えが巡って眠りが浅い、など。

不安

③ 愚痴・不平・悲しみの停滞

→ これらは副交感神経の過剰緊張やうつ状態に近い反応を生み、 免疫細胞(マクロファージやT細胞)の働きが鈍くなる

→ 炎症の修復が遅れる

→ 酸化ストレスが蓄積する

つまり、炎症が長引く体質になります。

中医学的には「脾の運化低下」「気滞湿阻」など、湿がこもって熱化しやすい。

むくみ、軟便気味、のぼせ、倦怠感、関節の腫れ痛み、など。

「前向きになりたいけど、そう簡単に切り替えられない」そう感じる人も少なくありません。

無理にポジティブになろうとするよりも、“気の流れ”を少しずつ整えていくことが大切です。

① 「感じる時間」をつくる

怒りや不安を否定せず、「今、私はこう感じているんだな」と静かに認めてみましょう。

感情を抑え込むより、認識して流すことが「気滞」を防ぎます。

② 小さな「感謝」を探す

寝る前に、今日あった小さな嬉しいことを一つだけ思い出します。

「お茶が美味しかった」「空がきれいだった」

たったそれだけで、オキシトシンやエンドルフィンが出て、炎症を鎮める副交感神経が働き始めます。

③ 呼吸でこころを鎮める

深呼吸は最も手軽な“自律神経のスイッチ”。

3秒吸って、6秒かけて吐く。

これを数回繰り返すだけで、心拍が落ち着き、脳内のストレス物質も減っていきます。

④ からだを温める

温かいお灸や湯たんぽ、散歩などで血流を促すと、こころもほぐれます。

「気・血・心」は一つの流れ。

からだを温めることは、こころを温めることでもあります。

⑤自分をほめる

「心を整えることを1つやってみてエライ!」

「つらさを乗り越えて今日も生きた私最高!」

自分を満たすことを続けると、心配や不平不満は減っていきます。

炎症は、体の中の“火事”のようなもの。

でも、心の中に小さな優しさや感謝の灯をともすことで、その炎を静かに鎮めていくことができます。

からだとこころの炎がともに落ち着いたとき、自然治癒の力は一番強く働きます。

私もそれを信じて施術させていただきます。

 

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栄養不足と添加物の怖さ

今日は二十四節季の16番目、秋分です。

ようやく熱帯夜が終わり、朝夕は体を動かす気になってきました。

最近は「分子栄養学」という血液検査(実費です)によって、体に何の栄養素が足りなくて不調になっているか、詳しく分析することができます。

あまり神経質になることはないですが、どこに行っても原因不明、もう心療内科の薬を出しましょうか?くらい追い詰められたときは、一度試してもいいのではないでしょうか。

妊活さんからの情報が多いですが、ビタミンD、鉄(フェリチン)、亜鉛、たんぱく質不足をよく聞きます。

特にフェリチン不足は、体のだるさや動悸だけでなく、メンタルにも影響します。

ダラダラしてしまう、イライラが止まらない、やる気が出ない、すぐに落ち込むなどでお悩みなら、フェリチン不足の可能性があります。

食べ物

そもそも栄養不足になる原因は3つ

  1. ダイエットや空腹を満たすだけの食事で、栄養を摂っていない
  2. 脳の使い過ぎ(心配性、仕事しすぎ、スマホ見過ぎ)で、消化機能が落ちている
  3. ジャンクフードやインスタント食品で添加物を摂りすぎて、腸内細菌の状態が悪い

鍼灸の立場としては、

① は栄養の知識を得ていただく

②は肝脾不和という状態

③は湿痰・瘀血

なので、

①はカウンセリング、

②③が施術の対象となります。

何より怖いのは、

①の栄養不足が長期になると、

「内臓の組織に蓄えていた栄養が、生きるために放出されるため、内臓がスカスカになる」ということ。

だから、栄養不足に気がついて、栄養を摂り始めても、すぐには回復しません。

不妊治療のために来られる方の中には、20代は仕事と遊びに忙しくて、コンビニ食や菓子パンばかりでした、と言われる方も少なくありません。

数年単位で栄養不足になっていると、内臓が弱って、吸収しにくくなっているようです。

②に関しては、せっかく摂った栄養が、心配性のため吸収されないパターンです。

とても頑張り屋さんで、運動もするし、健康に良いこともいろいろされているのに残念。

起きている時間はフル活動、交感神経が働きすぎて、胃腸の消化液が分泌しません。

そのうち、交感神経も弱ってきて、やる気が出ない、起きられない、動けない、になります。

こうなる前に、「なるようになる、ケセラセラ!」精神を養いましょう。

③ に関しては、忙しい中で、添加物を避けるような食事を作るのは、大変であるのはわかります。

でも、これくらいから始めてみませんか

☆出来合いのものでも、裏の表示を見て、添加物の少ないものを選ぶ

☆魚は天然のものを選ぶ

☆1日のうち1食は和食の粗食にする

食べ物

健康のためならピンときませんが、肌のツヤや張りのため!と思えばできそうですね。

 

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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長

坐骨で座る

今日は二十四節季の15番目、白露です。

今週で猛暑日はラストのようですね。やれやれ。

暑すぎて動きたくないから、どうしても座っている時間が増えますね。

座っている場所と姿勢が問題です。

椅子はちゃんと座れば大丈夫です。「ちゃんと」は後で解説します。

ソファは沈み込むので、背中が丸くなります。

床は横座りでゆがんだり、ソファのように丸くなったりします。

背中が丸くなっている時は、「仙骨座り」といって、骨盤が後ろに倒れた状態になっています。

坐骨

背骨が丸くなってくると、以下のような症状が出てきます。

  • 頭が前に出てくる → 首痛、肩こり
  • 肩甲骨が開く → 肩上、後頚部の痛み、背中の張り感
  • 腰仙関節が固くなる → 座って立つときに腰が伸びない
  • 鎖骨が肋骨にかぶさる → 息苦しい、呼吸が浅くなる
  • 胸鎖乳突筋が固くなる → コメカミ痛、食いしばり
  • 斜角筋が固くなる → 耳の血行不良による耳詰まり、めまい感、腕の血行不良による腕のだるさ、しびれ、痛み

「ちゃんと座る」は「骨盤を立てる」「座骨をつける」ということ。

それがわかれへんのよ!と皆さん言われます。

座骨は座った時にお尻に当たる骨です。

腰を丸めたりそったりして、座骨が一番出っ張る所の1cmほど前で止めます。

この時にお尻の穴が、座面にスレスレであれば、ちゃんと座れています。

自分の体を観察してください。

胸がいつもより開いて高い位置にありますか?

頭が肩の上に乗っていますか?

腰やお腹で頑張らないとキープできないですか?

今頑張っている筋肉が足りないために、姿勢が崩れるのです。

背筋なら腹横筋、コルセットのような部分です。

腹筋なら腹斜筋や腸腰筋が足りません。

これらは「深層筋」といって、骨にくっついて姿勢を保持する筋肉です。

ボディビルダーが鍛えるのは「表層筋」といって、パワフルな筋肉です。

「深層筋」は1日中働いても、痛いと訴えてきません。

でも深層筋はサボりたがりで、表層筋が代わりに働いてくれるなら、働かなくなって弱ります。

表層筋は頑張り屋さんですが、持久力がないので、姿勢保持に使われると痛みを訴えてきます。

だから、正しい姿勢を作って、ちゃんと深層筋を目覚めさせないといけません。

長期間おさぼりして、すっかり弱ってしまった深層筋は、

弱い刺激から始めないと「急に強いのは無理~!」と言って、また表層筋を頼ろうとします。

9月4日のNHKトリセツショーでも、首コリを治すのに、

かすかに頭を動かす「うなずきトレーニング」を推奨していました。

骨

朝の10回で、その日の筋肉の使い方を体に教えます。

昼の10回で、普段の間違った筋肉の使い方を補正します。

夜の10回で、その日の表層筋の頑張りをほぐしてあげます。

リブレでやっている関節トレーニングは、骨盤を支える深層筋にアタックしています。

体が骨盤を正しい位置で支えてくれるよう、根気よく続けていきましょうね。

 

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「夏便秘」になっていませんか?

今日は二十四節季の14番目、処暑です。

高温が続くと、便秘を訴える方が増えます。

すべて、腸の動きが悪いのですが、動きが悪くなる原因が異なります。

夏便秘のタイプの多い順に書くと

① 陰虚(脱水)タイプ

② 気虚、腎虚(夏バテ)タイプ

③ 寒邪タイプ

④ 気滞タイプ

① と②は虚の便秘、③と④は実(とどこおっている)便秘です。

タイプが単純に分けられると、施術による回復は早いのですが、微妙に混合してることが多いです。

便秘

虚の便秘はお腹の張りをあまり感じません。

実の便秘のほうがお腹パンパンになります。

 

① は飲む量よりも汗や尿に出ていく量が多い。太くて固い便や、コロコロ便になります。

そもそも大腸には、摂取した水分の2%しか届かないそうです。

② は体も腸もしんどくて、動きが悪い。2~3日便通がなく、出始めると一気に出て、最後は軟便気味。

③ はエアコンで冷えすぎ、冷たいものの摂りすぎ、シャワーで済ます。出る時には臭いはきつくなくて下痢気味になることがあります。

④ 夏休みというイレギュラーな生活で、腸の自律神経リズムが狂う。便は太くて固いのが時々出るか、毎日少しずつ出るがスッキリしない。

 

① の水分不足の便秘では次のような生活指導をされる医師があります。

  • ペパーミントティーにオリゴ糖を入れて飲む
    ペパーミントは、胃がスッキリする、過敏性大腸炎による腹部膨満感に有効という論文があり、腸管を緩めてガスを排出させやすくします。
    オリゴ糖は消化されにくい糖質のため、血糖値を上げずに大腸まで届き、ビフィズス菌のエサになってくれます
  • エキストラバージンオリーブオイルを摂る
    オリーブオイルは小腸で吸収されにくく、大腸で食べ物のカスと混ざって滑りをよくする効果があります。
    特有の香りが苦手な方は、納豆やめんつゆ、みそ汁に混ぜると食べやすいです。

また、便秘で悩んでおられた方から「アロエのスープにオリーブオイルが最強!」と聞きました。

家でアロエを植えられているなら、お試しください。売っているのは甘いみたいです。

② の便秘は、とにかく睡眠。足三里や公孫、関元、気海のお灸がエネルギーアップします。

③ の便秘はまず生活改善。元気な中高生でも、冷えすぎると便秘になっていますから、親御さんは時々聞いてあげてくださいね。

ふくらはぎやくるぶし辺り、下腹やお尻を触ってひんやりしていたら、冷飲食を控えて、湯船につかりましょう。 申脈、承山、膀胱兪のお灸で冷えを追い出します。

④ の便秘は、夏休みの終了とともに終わってほしい! 太衝や合谷、百会をツボ押ししておいてください。

お灸

便秘薬を常用すると、大腸の粘膜が黒っぽく変化してしまう「大腸黒皮症」になることがあるので、長期に服用されている場合は医師に相談してください。

特に高齢になると、夏は腸閉塞をおこしがちです。

便が出ない状態で、半日以上腹痛を訴える時は、様子を見ているより病院へ!

では皆様、鍼灸をうまく使いながら、残暑を乗り切ってくださいね。

 

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養生とセルフケアの違い

8月7日は二十四節季の13番目、立秋です。

明治国際医療大学の伊藤和憲先生は、NHKの東洋医学や鍼灸関連番組の常連です。

古典理論と臨床の集積で発展してきた鍼灸を、西洋医学的に証明する仕事を続けてこられた先生です。

そのかたが、 「養生こそ鍼灸の基本」という話をされたのは衝撃でした。

先生の定義としては、

セルフケアとは、具合の悪い所を治したり、予防したりする、マイナス思考の活動。

例えれば、「テストがあるから英語の勉強をする」ようなもの。

養生は、季節を感じながら旬のものを美味しくいただき、太極拳のように大気を取り込んで、体を気持ちよく動かして、心豊かに過ごすことを目指す、プラス思考の活動。

「世界の人と交流したいから、英語を勉強する」ようなもの、という違いがあります。

今でこそ、鍼灸は「何かの症状を緩和するもの」と思われていますが、もともとは「季節や年齢と調和して、快適に生きていける体つくりを、お手伝いするもの」でした。

確かに、私自身が鍼灸を受けるときは、「この先生に診てもらっていたら、一番バランスの崩れているところを見つけて調整してくれるだろう」と思っていますし、毎週でも通えたら、ガンになることもないだろう、と思っています。

病気になっても、最低限の食事がとれ、苦しまずに穏やかに弱っていけるだろう、と考えています。

本来、東洋医学とはそういうものなのです。

西洋薬が登場するまでは、西洋でもハーブや養生で、病気になりにくい体を作っていました。

現代は薬がどんどん開発され、検査や手術などの発達で、「病気になったら治してもらう」のが当たり前になり、年齢にあらがい、病気は治るまで闘うものになりました。

松葉杖

ところで、薬が認可される基準をご存じですか?

医師が扱う薬とは、ざっくり70%以上の人に効果があること、だそうです。(細かい基準は厳しく決まっている)

それより低いと、サプリメントということになります。

そして、ほとんどの人に効く薬もあれば、残念ながら25~30%の人には効かない薬もあるわけです。

そんな「薬が効かない、こじれた人」が鍼灸院に来るのですから、それなりに回復に時間がかかることもあります。

私は、鍼灸の役割は「倒れた人が、自力で歩けるようになるまでのお手伝い」と考えてきました。

そのため、できるだけ少ない回数で楽になってもらい、セルフケアで自己管理してもらい、

「しんどくなったら、また来てね~」と言ってました。

でも、“養生としての鍼灸”を目指すなら、その人に合った健康法をあーだこーだ言いながら、

「今日はこんな体になってますよ、次の季節に備えて、こんな養生をしていきましょうか」と言えます。

今でもそんな風に、リブレを利用してくれている方は、一定数おられます。

趣味イラスト

だから、「鍼灸師は、全身のバランスを客観的に観察し、全科をみるホームドクター!」と言っちゃいますね。

「しんどい時の駆け込み寺」でもありながら、「豊かな人生の伴走者」にもなれるように、精進していきます!

 

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熱中症に立ち向かう体質改善

今日は二十四節季の12番目、大暑です。

今年の「土用の丑」は19日と31日の2回。31日は「土用二の丑」と呼ぶそうですよ。

熱中症の予防といえば、外に出ない、水分を摂るという「守りの熱中症予防」が主流ですが、7月10日のNHKあさイチで、「熱中症になりにくい体を作る“攻めの熱中症対策”」をやっていました。

これは、普段から臨床の場で感じている、「自律神経系、不妊や生理前症候群の不調は血の不足」という持論を科学的に裏付けてくれるものでした。

この「血の不足」は病院の検査でわかる「血球の少ない」貧血(血が薄い)よりも、血漿(けっしょう)とよばれる血液中の水分の少ない人が、圧倒的に多いです。

脈を見せてもらうと、血管というホースの中に半分くらいしか水が流れていないような状態です。

中医学では「血虚」といわれます。

血液ドロドロ

よく「ドロドロ血」と表現されますが、過剰な血中コレステロールでドロドロというよりも、水分が少なすぎるドロドロです。

そのため、勢いがなくて、毛細血管の隅々にまでいきわたらない。

血管が細い、末端冷え性、お肌乾燥、くすみ、むくみ・・・・

内臓にも十分血流がないので、低体温、ホルモン変化による不調、卵が育ちにくい、疲れやすい・・・

あさイチでは、信州大学大学院、特任教授の能勢博先生が出演。

スポーツ学の研究者で、高齢者の健康とスポーツの仕方を提案されています。

具体的には、ややきつめの汗が出る運動(ここではインターバル速歩)のあと30分以内に、コップ1~2杯の牛乳を飲むと、体温調節機能(汗を出す力)が約2倍になる、というものです。

ここでは血液中の血漿成分量を計測していました。

変化までの期間は不明ですが、若者で2倍、高齢者で3倍になっていました。

なんと1週間で自覚できるくらい「暑さに強くなる」そうです。これはうれしい!

血液は、血球成分が45%、血漿(血液中の水分)が55%とされています。そのうち、血漿は

  • 水分 約90%
  • 血漿タンパク質 約7-9%
    ・アルブミン: 約60%
    ・免疫グロブリン (抗体): 約10-20%
    ・血液凝固因子: 残り
  • その他 無機塩類、糖質、脂質、酵素など

また、その水分が、冬は体温を保持し、夏は汗を出して体温を下げる役割をしています。

速歩

能勢先生のウォーキングand牛乳は、ゆっくり歩き3分、早歩き3分を5セット。

牛乳に関しては、アレルギーや乳糖不耐症などもありますので、ヨーグルトやプロテインでも良いとのこと。

※ただし熱中症になりかけの時は、牛乳ではダメ、イオン飲料にしてくださいとのことでした。

血漿が少ないと

  • 若い人でも熱中症になりやすい→体温調節する水分が少ない
  • 不妊になりやすい→子宮、卵巣の血流不足
  • 気圧や温度差で不調が来る人→少ない水はすぐに沸いて冷める
  • 排卵期や生理前に不調が来る人→ホルモン濃度の変化が激しい

その原因は共通だと感じています。

血漿を増やす養生については、リブレでプリントを渡していますが、運動の直後のタイミングで、水分+タンパク質を摂ると良い、も付け加えておきます!

皆様、夏に負けないでくださいね。

 

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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長

あなたのストレスタイプは?

今日は二十四節季の11番目、小暑です。

若い頃は

「なんで毎日毎日いろんな事が起きるんだろう、穏やかに過ごしたい!」

とよく思ったものです。

最近は

「毎日いろんなことがあって当たり前。ストレスもあって当たり前。だから何にもなかった日に感謝!」になってきました。

これが年の功というものでしょうか。

むしろ

「何かが起きるということは、生きている証拠! それに対して、いかに心を揺らさず暮らせるか?」

というゲームのような心境です。

そうなるには、怒ってる自分、不安に感じてる自分、悲しんでいる自分など、心の揺れになるべく早く気づき、

「自分の持っているどんな恐怖心が、自分の感情をひっかけているのか」

を探す訓練をしてきました。

おそらく皆さんも、無意識でやっていることでしょう。

中医学では、この心の動きを、内臓の意識と関係付けて考えます。

肝を傷める“イライラ型”

  • イライラ
  • 怒り
  • 感情の変化が激しい
  • 緊張しがち
  • ストレス食いする
  • ため息ばかり出る
  • 人に攻撃的

体の症状に出ると →

  • のどの詰まり
  • フワフワ感
  • 食いしばり
  • 頭や手先のふるえ
  • 寝つきが悪い
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • お腹がガスで張る
  • 爪が割れやすい
  • 目が充血
  • 脇腹が痛くなる

イライラ

貝類や高たんぱくの食材で「肝」に栄養を補給し、香味野菜で「気」を巡らせましょう。

  • 貝類、レバー
  • ほうれん草、プルーン、なつめ(血を養う)
  • シソ、ハーブ(気を巡らせる)

使うツボ → 百会、太衝、合谷、内関、神道、肝兪など

脾を傷める“くよくよ型”

  • 心配性
  • くよくよする
  • 自分を責める
  • 悩むと食欲が落ちる

体の症状に出ると →

  • 吐き気
  • 軟便ぎみ
  • 立ちくらみ
  • 低気圧頭痛
  • 疲れやすい
  • だるさ
  • 胃もたれ
  • 胸やけ
  • 口の中が粘る
  • 疲れるとむくむ
  • 肌のたるみが気になる

血液をスムーズに流す食材、消化力を高めるもの

  • 小松菜、イカ、トウモロコシ、黒キクラゲ、レンコン、干し柿
  • キャベツ、冬瓜
  • 山椒、生姜、ゴマ

使うツボ → 足三里、太白、公孫、脾兪、天枢、滑肉門など

心を傷める“落ち込み型”

  • 焦る
  • せっかち
  • 堂々巡りする
  • 理想を求めがち

体の症状に出ると →

  • 動悸
  • 胸のモヤモヤ感
  • 夢をよく見る
  • 眠りが浅い
  • 集中力や記憶力の低下
  • なんだかやる気が出ない
  • 口内炎ができやすい、

イライラ

体の熱を下げる食材、精神を安定させる食材を摂ろう

  • 豚肉、うずらの卵
  • リンゴ、キャベツ
  • 黒豆、ハスの実、サフラン

使うツボ → 内関、神門、後谿、少海、ダン中、心兪など

これらの3タイプは、はっきり分けられないし、3つにまたがっている場合もあります。

特に心と脾をひどく傷めると、ウツ状態になります。

逆に、ウツになったら、体と心と両面から治すと早いです。

カウンセリングだけで気持ちが上向きになれない時は、考えるのをやめて、鍼灸で体をゆだねてください。

私は毎朝、5分のマインドフルネスをしてから仕事を始めます。

誘導してくれる声が

「今日一日、自分に思いやりを持って過ごしましょう」

「自分は“大切にするべき存在”であることを思い出しましょう」

と言ってくれるので、

「そうやった、そうやった」

と心をいったん凪(なぎ)にできます。

心がストレスに反応しにくくなりますよ。

 

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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長

尿もれのなおし方

今日は二十四節季の10番目、夏至です。

最近の日の入りが19:15頃なので、お天気がよければ19時半くらいまで明るいはずです。

6月12日放送のNHK「トリセツショー」をご覧になられましたか?

尿もれ改善といえば「骨盤底筋体操」の説明だろうな、と思って見ていましたら、さすがNHKさん、骨盤底筋を引き上げる研究を10年以上されている大阪医科薬科大学の二宮早苗准教授を取材されていました。

その番組の画期的な骨盤底筋を鍛える方法と、私の経験と考察をお伝えします。

結論から言うと、骨盤底筋そのものへのアプローチと、足の内転筋と殿筋(お尻の筋肉)を鍛えるということです。

やり方は補足を加えて、最後に図示します(もったいぶるww)

以前、義母が膀胱脱の手術を経験し、「あの手術はつらいから、ちゃんと予防しいや」と言ってました。

手術そのものは、内視鏡で「骨盤底筋の代わりになるハンモック状の網を入れる」という術式。

1~2時間の手術で、90代の方も受けておられたそうです。

ただ、手術年齢が高齢なうえに、婦人科の内診台のようなものに乗せられる体勢がキツイ!

尿もれだけでは手術になりませんが、膀胱が下がって尿道が曲がることによって、尿が最後まで出し切れず、膀胱に残ることが確認されたら、手術適用になります。

尿もれ

尿もれしやすい人は

  • 出産回数が多い
  • スピード出産で骨盤底筋に圧がかかった
  • 子宮や卵巣など膀胱に近い臓器を摘出している
  • 胃下垂など内臓下垂しやすい体質
  • 全身の筋力不足
  • 骨盤のゆがみがある(骨盤底筋が効きにくい)

ひと世代前は、ちゃぶ台・和式トイレ・雑巾がけの文化で、「立ったり座ったり、しゃがむ」ことが現代より圧倒的に多かった。

しかも正座という座り方は、骨盤の向きが前傾にも後傾にもなりにくい。

このように生活の中で、自然に筋力が維持できましたが、現代に生きる私たちはわざわざ鍛えなければなりません。

気をつけ

番組内のやり方は、「気をつけ」の姿勢で立つ。

足先を90°に開き、太ももの隙間がないようにつける。(最低1日1分)

さらに殿筋を真ん中に寄せながら引き上げる(一息はき切るくらいの時間)

これを1日30回。こまめに分けてやってもよい。

お尻の筋肉に張りを感じたらOK。腰をそらないように注意!

というものでした。

この筋トレを1か月半やった結果、ほとんどの人の尿もれが、0になったということです。

0にならなかった方は、全身の筋力がやや少なかったか、または「骨盤が前傾(反り腰)」だったのでは?と推測します。

骨盤が前傾していると、なかなか内転筋に力が入りません。

この場合、先に内側ハムストリング(太ももの後ろ内側)や腸腰筋を鍛えてから、ということになります。

リブレでは、骨盤の向き、ねじれ、開き具合などを、自分で触って感じてもらいます。

骨盤を整えて、骨盤底筋や殿筋を収縮しやすくしてから、個人に合った筋トレを提案します。

内臓下垂の人は、鍼灸で内臓を持ち上げる力を応援し、体力アップを目指します。

合わせて、腹横筋や腹斜筋というコルセットになる筋肉を鍛えます。

お悩みの方は、ぜひおいでくださいね!

 

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