妊娠のコツ(5)~余力をつける
不妊クリニックへ行って検査を受けたけれども、何も異常なし。
冷えの自覚もないし、どこを改善すればベビーが授かるんだろう?
という方がたまにいらっしゃいます。
東洋医学でいう「未病」ですから、 問診や体表観察で体のバランスの乱れを探していきます。
普段何も問題なく暮らしている人達は、だいたい3~ 4パターンの体質に分類できます。
今日はそのうちの1つ、「元気なつもりでも、 実は体はいっぱいいっぱい」のタイプについて。
「朝もすぐ起きられるし、会社を休んだこともない、いつも元気です!」とおっしゃいますが、会社の帰りにジムに寄ったり、映画見て帰ろうとか思いますか? と尋ねると「それは翌日に備えて休みたい・・・」と言われる方がいます。
生活リズムを崩すとあとあとつらいようです。
(↑出典:漢方デスク)
「自分の生活でギリギリのエネルギーでは、 赤ちゃんが授かった時にしんどいですよ」と説明しています。
何も困った症状は出ていないので、 それなりにバランスのとれた体なのです。
それだけに、授からないなと思っていても、 わりとひょっこり授かるのもこのタイプ。
でもやっぱり、 安静気味のマタニティーライフを過ごすことになり、そのまま育児も必死な感じで突入されます。
このタイプの方は、生活が「気でもってる」わけですから、鍼で気の流れをよくするべく、気の突っ張りをはずすと、押し込められていた疲れが表面に出てきて、「だるいー眠いー」 が始まります。
「鍼をするとしばらく眠気が強くなりますが、 逆らわずにどんどん寝てください。
寝たいだけ寝たら、元気な体になります」とお伝えしています。
妊娠したら、血液は普段の1.5倍必要ですから、 血液のストックもほしいところです。
普段が貧血ギリギリではつらいですよね。
鍼を続けて元気になってきたら、やっと「 私って疲れていたんですね」と言われます。
疲れが常態化すると、感じなくなって、 気の張りだけで生活しがちです。
妊活を始めたことによって気付いた、溜まった疲れを一掃しておけば、描く未来像まで変化しますよ。