「夏便秘」になっていませんか?
今日は二十四節季の14番目、処暑です。
高温が続くと、便秘を訴える方が増えます。
すべて、腸の動きが悪いのですが、動きが悪くなる原因が異なります。
夏便秘のタイプの多い順に書くと
① 陰虚(脱水)タイプ
② 気虚、腎虚(夏バテ)タイプ
③ 寒邪タイプ
④ 気滞タイプ
① と②は虚の便秘、③と④は実(とどこおっている)便秘です。
タイプが単純に分けられると、施術による回復は早いのですが、微妙に混合してることが多いです。
虚の便秘はお腹の張りをあまり感じません。
実の便秘のほうがお腹パンパンになります。
① は飲む量よりも汗や尿に出ていく量が多い。太くて固い便や、コロコロ便になります。
そもそも大腸には、摂取した水分の2%しか届かないそうです。
② は体も腸もしんどくて、動きが悪い。2~3日便通がなく、出始めると一気に出て、最後は軟便気味。
③ はエアコンで冷えすぎ、冷たいものの摂りすぎ、シャワーで済ます。出る時には臭いはきつくなくて下痢気味になることがあります。
④ 夏休みというイレギュラーな生活で、腸の自律神経リズムが狂う。便は太くて固いのが時々出るか、毎日少しずつ出るがスッキリしない。
① の水分不足の便秘では次のような生活指導をされる医師があります。
- ペパーミントティーにオリゴ糖を入れて飲む
ペパーミントは、胃がスッキリする、過敏性大腸炎による腹部膨満感に有効という論文があり、腸管を緩めてガスを排出させやすくします。
オリゴ糖は消化されにくい糖質のため、血糖値を上げずに大腸まで届き、ビフィズス菌のエサになってくれます - エキストラバージンオリーブオイルを摂る
オリーブオイルは小腸で吸収されにくく、大腸で食べ物のカスと混ざって滑りをよくする効果があります。
特有の香りが苦手な方は、納豆やめんつゆ、みそ汁に混ぜると食べやすいです。
また、便秘で悩んでおられた方から「アロエのスープにオリーブオイルが最強!」と聞きました。
家でアロエを植えられているなら、お試しください。売っているのは甘いみたいです。
② の便秘は、とにかく睡眠。足三里や公孫、関元、気海のお灸がエネルギーアップします。
③ の便秘はまず生活改善。元気な中高生でも、冷えすぎると便秘になっていますから、親御さんは時々聞いてあげてくださいね。
ふくらはぎやくるぶし辺り、下腹やお尻を触ってひんやりしていたら、冷飲食を控えて、湯船につかりましょう。 申脈、承山、膀胱兪のお灸で冷えを追い出します。
④ の便秘は、夏休みの終了とともに終わってほしい! 太衝や合谷、百会をツボ押ししておいてください。
便秘薬を常用すると、大腸の粘膜が黒っぽく変化してしまう「大腸黒皮症」になることがあるので、長期に服用されている場合は医師に相談してください。
特に高齢になると、夏は腸閉塞をおこしがちです。
便が出ない状態で、半日以上腹痛を訴える時は、様子を見ているより病院へ!
では皆様、鍼灸をうまく使いながら、残暑を乗り切ってくださいね。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長