睡眠の質は睡眠の量で決まる?
今日は二十四節季の4番目、春分です。
春の陽気でウキウキしたところへ、寒の戻り・・・
調子を崩した方が多いのでは?
文藝春秋4月号、「がんばらない」などの著書でも有名な鎌田實ドクターの「睡眠障害を克服した鎌田式7ヵ条」という記事を読みました。
睡眠薬依存になりかけた先生が、廃薬された経験をもとに、睡眠への考察をされています。
内容は、今医学的に推奨されている事を、自分に合う形で実行されたものです。
その7ヵ条とは
- 腸内環境を改善して、腸から脳を「良い睡眠」に導く
→ 発酵食品(チーズ・納豆など)と繊維の多いもの(海藻・キノコなど)を食べる - 貯筋をする
→ 速歩とタンパク質摂取で筋肉を養い、リズム感のある運動でセロトニンを増やす - トリプトファンを積極的に摂る
→ 幸せホルモンであるセロトニンの元になるアミノ酸(魚・肉・チーズ・バナナに多い) - 朝食を摂る、朝日を浴びる
→ 朝タン(朝タンパク質を摂る)、朝日を浴びて体内時計を調整する - 昼寝は30分まで
→ 寝過ぎないように、寝る前にコーヒーを飲むなど工夫する - 寝るときに目や首を温める
→ ホットタオルなどで目や首を温めて副交感神経を刺激する、昼寝の時も活用 - 深部体温の上がり下がりを利用する
→ 寝る1時間半前にお風呂に浸かる、ホットミルクや夕食時に唐辛子を適度に摂る
寝る時間には、少し空腹を感じるくらいが、良い入眠につながる
いかがでしょうか?
私は割と生活に取り入れやすいなぁと感じました。
先生の7ヵ条には入っていませんが、先生は睡眠障害になられたときに、それまでの4時間半睡眠を7時間にされたそうです。
私は実はこれが、7ヵ条よりも重要ではないかと思っています。
日本はなぜか「無駄に忙しい」ので、6時間寝たら充分、みたいになっています。
でも、世界標準では7~8時間睡眠が普通です。
日本社会がなんとなくセカセカ、ギスギスしてるのは、日本人全体の睡眠不足かもしれません。
睡眠不足になると、「普通に動けるんだけど、何となくだるい」ので、ちょっとしたことが気に障ります。
辛抱がききません。
これは、赤ちゃんを育てたり、介護でたびたび夜起こされたり、夜勤をされてる方は、納得できると思います。
「しんどいんだから、これ以上面倒かけないで」という気持ちが出てしまい、人に優しくできないです。
「少ししんどい」は未病なので気付きにくいですが、朝のスッキリ感がないと思ったら、まず思い切って睡眠を1時間増やすことです。
「少ししんどい」を無視していると、体は気力で頑張るので、筋肉がこわばってきます。
睡眠に問題がある方は、背骨の際が固くなって、上向きで寝ると背中が浮いています。
背中をほぐすだけでは、すぐ戻ってしまい、体力を上げる施術が必要です。
また、6時間睡眠だと、入眠が遅くなると「あと5時間ちょっとしか寝られない」と思うので、よけいに夜中に目が覚めます。
7時間に設定すると、ちょっと眠りにくくても「まだ6時間以上眠れる」という安心感があって、夜中に起きることが減ります。
私の場合は、年取ったら眠りが浅くなるのは仕方ない、と思っていましたが、カゼをひいたタイミングで「今までと同じ仕事量では疲れているのだ」と認めて、少し早く寝ることにしました。
すると、眠りが深くなり、トイレに起きることが激減しました。
さらに、今まで6時間でもってたのが嘘のように、すぐに眠気を感じるようになりました。
変な気の張りが、緩んできた気がします。
これらの事から、「睡眠の質は、睡眠の量に比例する」と仮説を立ててます。
私よりも、もっともっと「気を張るのが当たり前」で生きてきて、自分の気の張りに気付かない人が、睡眠の問題を訴えられます。
そんな方には、鍼灸で気の張りに気付いてもらい、「鍼を置いている間に寝てしまえる体」になれば、家でもよく眠れるようになります。
余談ですが、コロナに罹ったあとに不眠になることがあります。
コロナは解熱したようにみえても、膈(横隔膜のあたり)に熱がこもっています。
その膈の熱が肺や気管に行くと咳が続き、胃に行くとムカムカになり、心に行くと不眠になります。
こんな症状は鍼灸の得意分野ですので、ご相談くださいね。
ネット予約はこちら!(外部サイトへ飛びます)
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/2270
枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長