横隔膜を動かす方法(Tarzan No.865より)
今日は二十四節気の15番目白露です。
「私、呼吸が浅いんです」とおっしゃる方は多いです。
1分間息を止めるだけでも苦しいのですから、肺からの酸素供給が、脳や全身にいつも足りないと、物忘れするし、内臓の活力も出ません。
交感神経優位で緊張してる時、肋間筋や斜角筋を使った胸式呼吸になります。
副交感神経優位でリラックスしてる時、横隔膜を使った腹式呼吸になります。
横隔膜は人の筋肉の中でも、かなり大きい筋肉です。
息を大きく吸った時と吐ききった時で、横隔膜の高さは10cmも変わります。
そういえば、贅肉がないはずの武道の達人が「案外お腹が出てるな」と思った事はありませんか?
実は年配になってお腹がぽっこりしてきた訳ではなく、いつも肚がすわって腹式呼吸できている状態なんですね。
そうやって重心を落として、体も心も安定させている。
同時に、腹筋でお腹を固めるのではなく、横隔膜で固くしているので、万一お腹を攻撃されても、ダメージを吸収する硬さになっているそうです(深い…)。
横隔膜がよくはたらくと、
- 呼吸がゆっくり安定する
- 自律神経がコントロールできる
- 副交感神経優位になり、睡眠や便通も良くなる
逆に、横隔膜が動きにくいと、
- 体幹トレーニングしても効果が上がりにくい
- 緊張感が出やすい
- 肋骨の下の方を触れると重くて固い、開いている、出っ張っている
文京学院大学の柿崎藤泰教授の研究によると、90%の人の胸郭(肋骨が作る空間)が左へ歪んでいて、歪みが5㎜以上あると横隔膜の動きが阻害されるそうです。
また、阪大スポーツ科学講座特任研究員の大貫崇さんは、骨盤の向きや肋骨の開き具合などの姿勢によっても、横隔膜はうまく使えないと言います。
横隔膜レッスンの準備として、まず
自分の呼吸をチェック!
- 仰向けで寝て、お腹の上に本を置く (タブレット大の本)
- 呼吸をして、お腹と胸が同時に上下すればOK
本が傾くようなら、横隔膜の動きが悪いです。
そんな時は、鎖骨の上に手を置いて、肩を前から後へ20回まわす
ストレッチポール、バランスボール、なければクッションを背中に置いて、仰向けで背中を伸ばす
次に
息を吐く練習・・・5呼吸×2~3セット
- 仰向けに寝て膝を立てる (片手を胸に、もう片方をお腹に置く)
- 口からゆっくり息を吐きながら、胸とお腹を床と並行にする
- 吐ききったら3秒息を止める (※腰を反らせない)
- 鼻から吸う時も、お腹と胸は同じだけ膨らませる
※体のどこかがプルプルするほど頑張らないこと!
お腹を横に膨らませる
- 仰向けに寝て膝を立てる (両手はウエストに)
- 口から息を吐き、肋骨を下げる
- 肋骨を下げたまま、鼻から息を吸い、手を押し返すようにお腹の横を膨らませる
横隔膜を動かせる姿勢をつくり、リラックスした呼吸を味わいに、リブレへお越し下さいね。
ネット予約はこちら!(外部サイトへ飛びます)
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/2270
枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長