春に備える冬の養生法
今日は二十四節気の最後24番目の大寒です。
1年で1番寒い時期を大事に過ごすと、1年の体力の基礎をつくることができます。
特に春先に症状が出やすい花粉症やめまい感、のぼせ感などの自律神経症状をお持ちの方は、この2週間を「体作り週間」と決めて過ごして下さい。
このコラムの最後に自律神経の整え方をお伝えしています。
東洋医学では、寒い時期に冷えに気をつけるのはもちろんですが、冬は腎が最もよくはたらく季節なので、腎をいたわる事を大事にします。
腎が弱ると、足腰がだるい、手足の冷え、ヤル気が出ない、聴力が低下、眼が疲れやすいなどの症状が出ます。
年を重ねると、全員腎虚に向かいますので、1年を通して補腎したいものです。
腎を養うには、
- 体が乾かないように、水分を意識して摂る
- 黒い食べ物、色の濃い食べ物を摂る
- 睡眠を十分にとる
- 日光浴
- なるべく発汗しない
- 働き過ぎない
- 冷飲食を控える
春にアレルギーが出る人は、砂糖断ちに挑戦してみてください!
また、精神面では、春に不安定になりやすいので、冬の間は穏やかに過ごし、あまり予定を詰めすぎたり、バタバタ動きすぎたりしないよう心掛けましょう。
食養生としては
- 陽気(活動エネルギー)を補う
体を温めるもの(寒い地方で好まれるもの)・・・・米、もち米、ジャガイモ、羊肉(ジンギスカンなど)、猪肉(ぼたん鍋など)、鶏肉(サムゲタンなど)、鹿肉、鮭、ナマコ - 陰血(体の潤い)を補う
ほうれん草、小松菜、ニンジン、ゆり根、イカ、豚肉、レバー、キクラゲ、、黒ごま、黒豆、牡蠣、スッポン、魚 - 気血を巡らせる
玉ねぎ、ネギ、らっきょう、チンゲンサイ、クワイ、ジャスミン茶、ウコン、シソ、梅、ミカン、サンザシ - 腎を補う
根菜類、キノコ、色の黒い食材、海でとれるもの(海藻、魚、貝類)
最後に脳科学から自律神経を鍛える方法をお伝えします。
自律神経は、ハッキリしたONとOFFをつくると整います。
動物が狩りをするときはピリピリして猛ダッシュし、あとはゴロゴロしているでしょう。
つまり、動く時は全力で動き、休むときは何もしない、が理想です。
私達の日常は、パソコンで仕事し、スマホやゲームで余暇を過ごす。
これでは交感神経と副交感神経はどちらを使っていいのか、わからなくなります。
ヤル気ホルモンのドーパミンは起床時から8時間がよく出るので、朝のうちに5分でいいから体を動かす。
Hiit(ヒート)で検索すると、いくつも運動が出てきます。
(ふらつきのある方は、座っても寝転んでもできますので、怖くない動きを選んでください)
20秒全力で動き、10秒休憩ですから、10セットやっても5分です。
自分にとって無理のない動きで、だんだん速く動かしてみる。これでスイッチONにする。
そして寝る前にはスマホをやめて(音だけならよい)、ゆっくり5~10分呼吸に集中してスイッチOFFにする。
眠りにくい人は、体を軽くなでたり、揺らしたりして、筋肉と骨格をゆるめましょう。
寒い間にしっかり準備をして、春の訪れを楽しみに待ちましょうね!
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長