「足のつり」考察
今日は二十四節季の21番目、大雪です。
寒くなって、寝ている間の足のつり(こむら返り)に悩んでいませんか?
私は18年前に腰椎ヘルニアをやってから、長年これと付き合ってきました。
そんな経験と医学的な情報が、皆様の役に立てば幸いです。
筋肉は「脳→神経→筋肉」という命令でコントロールされています。
このラインがどこかで狂うと、筋肉は「縮んで!」と命令され続けて、緩むことができません。
その結果が、あの激痛。
筋肉がつる原因は西洋医学的には3つ。
① 筋肉内のミネラルバランスのくずれ
筋肉が縮むには、Naナトリウム、Kカリウム、Caカルシウム、Mgマグネシウムが微妙なバランスで使われます。Caが多すぎたり Mgが不足したりすると、縮むけれどもゆるまない。
これを医学的には「神経筋接合部の興奮性が亢進している」と言います。
② 筋肉疲労や血流不足
血流が悪いと酸素と栄養が不足し、神経から出る信号が不安定になって、暴走の引き金になります。
夜中によく足がつるのは、重力のおかげで足へ巡っていた血流が、寝ている姿勢だと減るため。
寒さで血管が縮んで、血流が悪くなるのもあります。
③ 神経の過敏化
加齢、糖尿病、脱水、運動不足、妊娠、運動しすぎなどで、末梢神経(感覚神経・運動神経)が興奮しやすくなります。すると、筋肉への命令は、「縮んで」ばかりになります。
高齢者は加齢による「神経筋コントロールの劣化」によって、こむら返りが増えます。
私のこむら返りは、ヘルニアによって炎症の起きた神経が過敏になり、少し足を動かしただけで「縮んで」の命令ばかり出す状態でした。
中医学的な原因も3つ
① 寒湿
冷えと水分代謝の悪さがからんだもの。頭の締め付け痛、だるさ、手足の冷え、食欲不振などを伴います。
② 湿熱
熱のこもりと水分代謝の悪さがからんだもの。頭の締め付け痛、だるさ、手足のほてり、ムカムカなどを伴います。
③ 肝血不足
全身の血流量が不足した状態。頭のふらつき、目のかすみ、耳鳴り、皮膚の乾燥、しびれなどを伴います。高齢者に多い症状です。
私は体質的に、これでした。
また、整体的には仙腸関節の動きの悪さ、それに伴う殿筋群の固さによって、坐骨神経や大腿動脈が絞めつけられて、神経の命令不全が起きます。
私の場合はこれが一番の原因で、寝がえりすると足がつっていました。
対策は
- 下半身の保温
- 脱水に気を付ける
- Mg入り入浴剤やボディクリームを使う
- 寝る前に脳を使わない
- 睡眠不足しない
- 寝る前の三陰交のお灸
これらの心がけで今はほとんど安眠できています。
お試しください。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長







