秋のめまい感
めまいには、グルンと回る、船酔い状態、フワフワする、と色々ありますね。
今日は「めまい感」と言われる、耳鼻科で問題がないタイプのお話。
2~3月(春の初め)に発症する事が多いのですが、夏の終わり、台風の頃にもよく起こります。
虚実あります。
実とは、体に余分な物をため込んでいるか、サラサラと動いていない状態。
「気滞」「火(熱のキツい物)」「痰(湿の粘った物)」
虚とは、本来の量に満たないので、巡りきれない状態。
「気虚」「血虚」「陰虚(水分も血も不足)」
夏の終わりは、夏バテや熱中症で「気虚」気味となります。
食欲がない夏に、そうめんや冷麺などで済ませて、血を作れていないと「血虚」
汗をかきすぎて、睡眠不足や脱水気味だと「陰虚」の可能性あり。
パスタやうどんなど強力粉系の食材、アイスやチョコなど甘い物、ファーストフードなどは「痰」を作る。
イライラ、唐辛子系のピリ辛好き、炎天下にいるなどで、「火」が発生します。
「気滞」は焦り、心配、緊張。
スマホを見ているだけでも、集中と緊張で気が流れにくくなります。
これらの背景で、夏の終わりはめまい感が起こりやすいのです。
胃腸を整える、食養生をすることが、軽快への早道です。
姿勢的には、頭蓋骨の下縁が固くなる「首を前に出した状態」が危ないです。
首の後には、脳と眼球を栄養するための動脈が通っているため、固くなると、脳と目が栄養不足になります。
時々、耳と肩が横に並ぶ位置を点検するといいですよ。
コリから来るめまい感は、脳や耳まわりの血流不足(部分的な血虚)と考えて良い場合があります。
「もう認知が始まったのではないか?」
「考えがまとまらない」と思っている方も、脳への血流不足の可能性があります。
めまい感は、外出恐怖になります。
かといって、引きこもっていては、ずっとめまい感を意識してしまう。
難しいところですが、ある方が「倒れたら、誰かが助けてくれるだろう、と腹くくって出かけるのよ」と言われ、「あっぱれ!」と思いました。
というのは、以前に一度、本当に助けられた経験がおありなのです。
普通は「以前の事を思い出して怖い」となるでしょう。
でもそれを振り払って、上手くいった体験を積んでおられる勇気に拍手でした。
誰にでも苦手な季節があります。その理由が分かれば、予防策がとれます。
今年、不幸にしてめまい感が出てしまっても、来年には予防していきましょうね。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長