鍼灸の新時代
今日は二十四節気の3番目、啓蟄です
先週末の寒の戻りはきつかったですね。
1ヶ月前に、娘さんから連絡をもらって、大事なママ友の死を知りました。
コロナ禍に入ってすぐの頃から、ガンの治療をしていたそうです。
1年前にはZOOM上で会ったことはありましたが、大病してるとは知らず、そのうち会えるだろうと思っていました。
快活な笑顔の彼女が思い出されます。
もう10年くらい前でしょうか、彼女が娘さんをリブレに連れてきたことがありました。
その時、「昨日見てもらった占い師さんは、髙橋さんが、あなたの命を助けてくれる人やって言うのよ」と笑っていた事を、私ははっきり覚えています。
彼女は忘れてしまったのか、コロナ禍で遠慮したのか、ガンと鍼灸は関係ないと思ったのか、今となっては確かめることができません。
でも、何か力になることはあったはずと残念でなりません。
ガンそのものを縮退できる名人もいますが、少なくとも鍼灸には、
- 抗がん剤の副作用を緩和する
- ガン治療に耐える体力を支える
- ガンの痛みを緩和する
という力があります。
リブレを開業して数年の頃、何人かの末期の方を見せてもらってました。
そして軽い鍼やお灸で、食欲が出たり腹水や足のむくみが引いたりするのを、目の当たりにしました。
その時代から、ガンの緩和ケア病棟に鍼灸師が入っている大学病院はありましたが、今は医学部に鍼灸研究室が設けられ、ドクターとチームで鍼灸の効果を研究する時代になってきました。
積極的に研究している医学部は、東京大学、新潟大学、愛媛大学、北海道大学、順天堂大学などでしょうか。
NHKのフロンティアという番組で「東洋医学とは何か」をやってました。
ある意味、医学の最前線という位置づけであり、鍼灸のすごさに目覚めたドクター達が、どう医学的に解明し治療に活かそうか研究しているという内容です。
たとえば、足三里というツボが、脳から迷走神経という内臓を支配する自律神経に作用し、免疫力を上げるとか、体中に炎症が起きる難病に、鍼灸で炎症を抑えるメカニズムを解明するとか。
また、旧人類のネアンデルタール人の歯石に漢方薬や含まれていた、イタリアのアルプス山脈でみつかった5300年前のアイスマンにツボを現す入れ墨があった、という内容もあり、鍼灸・漢方の歴史は、西洋医学の数百年と比べても非常に長いです。
痛みに関しては、「鍼灸の刺激が、どのように痛みレベルを下げるか」の8割くらい解明されている、とも言われています。
鍼灸の効果が、神経伝達物質やエネルギー交換など、科学的な用語で説明できるようになって、ヨーロッパではドクターの関心が爆上がりしているとか。
中国、朝鮮半島では、医学部で西洋医学と東洋医学を両方学び、それぞれ専攻を決めます。
そのため、病院内で連携が取れていて、「この薬で効かなければ、漢方薬の先生に引き継ぐよ」とか「手術のあとは、東洋医学で体力回復して」といった相互の紹介があります。
鍼灸師が「医学用語でドクターと話せるようになること」が求められる時代になってきました。
安産灸ネットワークでは、その精神でずっと学んできました。
ドクターと東洋医学が得意なことを組み合わせて、患者さんのパワーになれる時代はもうすぐですね!
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長