鍼灸院を上手に使おう
今日は二十四節気の5番目、清明です。
桜の開花が遅く、今年は入学式を彩ってくれますね!
鍼灸院はどんな時に使うといいのか、他の医療とどう使い分ければ、つらい状態から早く抜け出せるのか。
それには、日本の医療がどんな制度になっているか、ちょっと知ってほしいです。
- 医療‥‥病院、各科クリニック、整形外科(特に挙げたのは、よく混乱されているから)
- 国家資格者(開業権あり)‥‥柔道整復師(整骨院)、鍼灸師、指圧マッサージ師
- 国家資格者(開業権なし)‥‥理学療法士、作業療法士等(いわゆるリハビリの先生)
- サービス業(医療ではない)‥‥カイロプラクティック、整体、もみほぐしなど
①②は領収書が医療控除に使えます。
これは行政上の区分で、腕前とはまた別の話です。
ただ国家資格では、解剖学や安全性への教育がありますから安心ですね。
また、国家資格者の広告は厳しく制限されていて、「~が治った」とか「使用前使用後」みたいな比較も禁じられています。
少し歴史的な話をすると、江戸時代には、ほとんどが鍼灸と漢方で、お殿様が蘭方医という西洋医学に見てもらえるくらいでした。
明治時代、日本が外国と戦争して負傷者が出ることを見越して、「医療=西洋医学」になっていきました。
また第二次大戦後、外地からの復員兵の手当をする医師不足から、「ほねつぎ」のできる柔道整復師を国家資格にしたという経緯があります。
だから、日本の医療はややこしいのです。
今、日本の国が考えているモデルは、
医師の診断→このまま治療(投薬、理学療法士のリハビリなど)
↓
急性期は柔道整復師
慢性期は鍼灸師、指圧マッサージ師
だと思います。
鍼灸院は
- 診断のついている慢性的な症状を軽減する
- 診断のつかない症状にアプローチする
未病の状態(肩こり・頭痛・生理痛・冷え性・めまい感・不眠など)
検査したけど原因不明や、体質的・自律神経的と言われる症状など - 薬が使えない体質の方、薬が開発されていない病気の方
- 病院・クリニックでは、充分にフォローできないこと
逆子、抗がん剤の副作用、コロナ後遺症など
このような時に使ってもらえたらと考えています。
また、セルフケアはめちゃくちゃ大事で、
- 施術効果をキープさせて、施術のたびに前進できる状態をつくる
- 自分の体は自分で管理する意識を持つ
- 自分の体の変化を感じることで、異変に早く気付く
ということから、少しでも何かやってもらうようにしています。
理想的には、症状が楽になったあともセルフケアを続けて、小さな異変のうちに来院してもらえたら、どこがどうなっているかお伝えできます。
病院で出された薬は、症状を抑える意味のもの(高血圧やコレステロール、痛み止めなど)が多く、漫然と続けていても「治る」わけではありません。
「治る」とは、薬を飲まなくてもいい、お医者さんを卒業する状態のことですが、政治的な大人の事情で、国はそこまで言えないですよね。
やはり当たり前ですが、食事・睡眠・運動です。
それもできれば、個人の年齢・体質に合わせて調節することがベスト。
そんなきめ細かい提案ができるのも、鍼灸院の強みです。
皆さんが自分に合った健康法を身につけて、医療にかかる回数を減らし、薬の量を減らし、国家の医療費を減らして、その浮いた分を、未来に希望がもてる日本にするために使ってもらいたい、と思います。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長