死について考えた1年
冬至は夜が一番長い日ですが、「明けない夜はない」という言葉を思い出しました。
今日のテーマはちょっと重いですが、武士道に似ているかも。
死ぬ覚悟から始まって、そこから生きる力を構築する感じです。
この1年は、身内の葬儀から始まり、同級生、お隣のお兄さん、いとこ、友人のお母さん、近所の旦那さん、友人のお姉さんなど、多くの方とのお別れがありました。
また、身近な人の闘病、飼い犬の老いなどもあり、「自分なら最後の日までどう生きるか」
また、「応援する立場として今何ができるか」を考えた1年でした。
私は、魂の永遠やあの世を信じています。
だから「死そのもの」は怖くない。
でも死へ向かう過程は、想像つかなくて、正直ちょっと怖いです。
子どもの頃は、死んで暗い井戸の中に落ちる夢を見てました。
死ぬと誰にも会えないと思っていました。
死んだら終わりとか、死んだら混沌の中に帰ると、思っている人もいるでしょう。
でも、葬儀や法事が昔から延々と続いてきたのは、魂の存在が信じられてきたからですよね。
魂が不滅で個性があるっていうことは、「子どもに“持って生まれたもの”がある」ことでもわかります。
同じ遺伝子を持つ親から、同じ環境で育てられても、兄弟でこうも違うものか!というのは、それぞれの魂の経験値が違うから、と思うと納得できます。
各人が今回の人生で、「自分の苦手なことに取組み、一つでも魂の経験値を上げる」ことができたら、大成功なのでしょうね。
私達凡人は、「わざわざ自分から、しんどいことに突っ込んでいく」のは嫌なので、神様の方で、いろんな鬱陶しい事、面倒な事、腹立たしい事を提供してくれて、「経験値を上げなさいよ~」と応援してくれるんですね。
しかし、「死に向かうとき」というのは、誰しも初めての体験です。
今までの経験値で乗り切れるかどうか。
私もその時、痛みを伴うのか、ボケて分からなくなっているのか、突然くるのか、見当がつきません。
この夏は、犬の病状が悪く、こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと、マイナス思考が膨らみました。
同じように犬を介護してきた人達から、励ましや心構えを教えてもらうのですが、すぐにまた不安になります。
ふと、「最善を尽くしたのに、最悪のことが起きたとしても、その結果は天にお任せし、それを受け取ります」と決めた時、スッと心が軽くなり、応援してくれる何かの存在を感じました。
そして、「受け止められるかなぁ…」と「結果はお任せして受け取ります」は、心の揺れ方がかなり違うと分かりました。
これが「覚悟を決める」という事かもしれないですね。
「死に向かうプロセス」は、おそらく覚悟を決める連続。
今から「結果を全託して受け取る」練習をしておけば、穏やかに暮らしていけそうです。
最後に、大好きな鍼灸の名人、蓮風先生のブログに書いておられた言葉を引用します。
「様々なこと、心配事が起きる。
これが人生だ。
かかる事があっても、感謝で収め、
心安らかでいれば、心の捌き(さばき)はだんだんよくなる。
だが、中々難しい。
心掛けで随分と良くなる。」
命ある限り、少しずつ、少しずつ、進みましょうね。
皆様、良いお年を!
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長