急な肩こり、頭痛、寝違い、吐き気、眠気の共通点は?
今日は二十四節季の19番目立冬です。
11月初旬というと、木枯らし1号が吹く季節ですが、やっぱり今週は気温が下がりましたね。
本日は東洋医学の不思議について
お題の5つの症状は、季節の変わり目とか、冷房の入り始めの季節に起こりがちです。
ご本人は
「そんなに肩こる様な事はしてないのに」
「悪いもん食べた覚えはないんだけど~」
「特に寝不足でもないのに、急に眠気が」
なんて言われます。
答えは・・・・
「カゼひきかけのサイン!」です。
ゾクゾクしたり、鼻水が出たり、カゼらしい症状が出る手前の段階です。
風寒邪と呼ばれる「冷え」は首・手首・足首からしのび寄ってきます。
例えば、
- スーパーの冷蔵庫の前を通った時、一瞬ゾクッとした
- 明け方、窓が開いてて、寒っとなって目覚めたが、すぐ寝た
- お風呂上がりにしばらく起きてて、ちょっと冷えたな
くらいの寒気なので、たいてい忘れています。
元気な時であれば、動いているうちに、風寒邪は退散してしまいます。
疲れている時、敏感な体質、胃腸の弱い方、高齢者とかの場合、風寒邪は体の表面バリア機能とせめぎ合いが起きます。
風寒邪に体の奥まで侵入させないために、毛穴をふさぎ、筋肉を固く防御すると、首肩こりから頭痛になります。
免疫力の兵隊が首肩頭に集中するため、胃が下から突き上げられて吐き気になります。
免疫力を高めるため、体は休ませようと、眠気になります。
ここで素直に従って、少し睡眠を取れば、カゼを引き込まなくてすみます。
鍼灸師は脈が浮いている(いつも触れている脈より浅い場所で感じる)とか、カゼのサインを表すツボを探して証拠を見つけます。
首の後(ツボは大椎、風門)、手の甲側手首から少し上(外関)が冷えていることが多いです。
冷えているツボにお灸をしたり、風寒邪を発散させるような鍼をしたりして、ご本人の体力アップを応援します。
家で気が付いたら、そのツボにお灸をしたり、ホットタオルやドライヤーで温めたりしてください。
鍋焼きうどん、くずを溶いたトロトロの汁物、昔ながらの卵酒など、中から温めてジワッと汗を出すことも大事です。
漢方薬が好きな方なら、葛根湯を飲まれるかもしれません。
脈がしっかりして、体力がある方なら、こんな「カゼ手前」で飲むとよく効きます。
しかし、体が敏感な方、体力が落ちてきた方には葛根湯はキツすぎます。
体を温める桂枝湯、麻黄附子細辛湯や、胃腸の働きを助ける香蘇散などを使います。
ドラッグストアにも置いてありますので、お店の薬剤師さんに相談して、ご自分の体質に合ったものを置き薬にしておくと安心です。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長