熱中症に立ち向かう体質改善
今日は二十四節季の12番目、大暑です。
今年の「土用の丑」は19日と31日の2回。31日は「土用二の丑」と呼ぶそうですよ。
熱中症の予防といえば、外に出ない、水分を摂るという「守りの熱中症予防」が主流ですが、7月10日のNHKあさイチで、「熱中症になりにくい体を作る“攻めの熱中症対策”」をやっていました。
これは、普段から臨床の場で感じている、「自律神経系、不妊や生理前症候群の不調は血の不足」という持論を科学的に裏付けてくれるものでした。
この「血の不足」は病院の検査でわかる「血球の少ない」貧血(血が薄い)よりも、血漿(けっしょう)とよばれる血液中の水分の少ない人が、圧倒的に多いです。
脈を見せてもらうと、血管というホースの中に半分くらいしか水が流れていないような状態です。
中医学では「血虚」といわれます。
よく「ドロドロ血」と表現されますが、過剰な血中コレステロールでドロドロというよりも、水分が少なすぎるドロドロです。
そのため、勢いがなくて、毛細血管の隅々にまでいきわたらない。
血管が細い、末端冷え性、お肌乾燥、くすみ、むくみ・・・・
内臓にも十分血流がないので、低体温、ホルモン変化による不調、卵が育ちにくい、疲れやすい・・・
あさイチでは、信州大学大学院、特任教授の能勢博先生が出演。
スポーツ学の研究者で、高齢者の健康とスポーツの仕方を提案されています。
具体的には、ややきつめの汗が出る運動(ここではインターバル速歩)のあと30分以内に、コップ1~2杯の牛乳を飲むと、体温調節機能(汗を出す力)が約2倍になる、というものです。
ここでは血液中の血漿成分量を計測していました。
変化までの期間は不明ですが、若者で2倍、高齢者で3倍になっていました。
なんと1週間で自覚できるくらい「暑さに強くなる」そうです。これはうれしい!
血液は、血球成分が45%、血漿(血液中の水分)が55%とされています。そのうち、血漿は
- 水分 約90%
- 血漿タンパク質 約7-9%
・アルブミン: 約60%
・免疫グロブリン (抗体): 約10-20%
・血液凝固因子: 残り - その他 無機塩類、糖質、脂質、酵素など
また、その水分が、冬は体温を保持し、夏は汗を出して体温を下げる役割をしています。
能勢先生のウォーキングand牛乳は、ゆっくり歩き3分、早歩き3分を5セット。
牛乳に関しては、アレルギーや乳糖不耐症などもありますので、ヨーグルトやプロテインでも良いとのこと。
※ただし熱中症になりかけの時は、牛乳ではダメ、イオン飲料にしてくださいとのことでした。
血漿が少ないと
- 若い人でも熱中症になりやすい→体温調節する水分が少ない
- 不妊になりやすい→子宮、卵巣の血流不足
- 気圧や温度差で不調が来る人→少ない水はすぐに沸いて冷める
- 排卵期や生理前に不調が来る人→ホルモン濃度の変化が激しい
その原因は共通だと感じています。
血漿を増やす養生については、リブレでプリントを渡していますが、運動の直後のタイミングで、水分+タンパク質を摂ると良い、も付け加えておきます!
皆様、夏に負けないでくださいね。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長