よく使うツボが手足に集中しているのはなぜ?
~足ツボ・耳ツボはまた別のワールド~
経絡というのは、基本は体に沿って縦14本流れています。
横に連絡をとる流れもあるので、全身を網の目のように包んでいると思ってください。
これを見てもらってもわかるように、特にツボが手足に多いわけではありません。
でも鍼灸でよく使うツボは、手足に多いのは確かです。
特に肘から手まで、膝から足先まではよく使います。
なぜかというと、古代は医師にみてもらえるのは高貴な方々だけ。
医師の地位はそれほど高くなかったので、高貴な方の体をむやみに見たり触ったりできません。
診察は脈や顔色、舌の色などで診断して、衣服から露出した手足や頭に鍼を刺していたのです。
また生物的には、ヒトの手足は動物より複雑な動きができます。
手はもちろん、足だって歩く走る以外に、道具を作ったり使ったりする時にいろんな動きをします。
だから、動物の手足より、神経も感覚も発達して、ツボによって様々な効果が出るようになったのでしょう。
日本では僧侶が民間人を手当することもあったので、腹診は割合発達してるように感じます。
中国、朝鮮でもそうだったのかな?
韓国ドラマの鍼灸3部作「ホジュン」「チャングム」「馬医」は、面白い上に勉強になるので大好きです。
足ツボは、経絡ではなく反射区と呼ばれ、ツボのように点ではなく面です。
足ツボ発見の歴史は、ヨーロッパで外科手術が始まった時代だそうです。
麻酔がなかったので、手術を受ける人はベッドにくくりつけられて、ベッドの柵や壁に足の裏を押し付けて痛みに耐えた。
ところが、足の押し付けた場所によって痛みが軽減するので、内臓と足の部分の対応がわかったとか・・・
本当かどうかはわかりません<m(__)m>