休憩のない時代
スマホの時代になって、私達は「ボーッとする時間」を失いました。
少しの隙間時間に、メールを返す。ニュースや動画を見る。ゲームをする。
とにかく目や耳から、絶えず刺激を入れ続けているのです。
ガラケーの時代は、メールのやりとりくらいでしたから、今から思えば可愛いもんでした。
それでも、中毒性や眼精疲労は問題になっていました。
今や、スマホだけで仕事する人が多くて、逆に害を言いづらくなりました。
でも、ふと気がつきました。
スマホを使う時間と同じくらい筋トレをやったら、どれだけ疲労が蓄積するでしょうか?
「5分の隙間時間があれば、筋トレ!」なら筋トレオタクですよね。
しかも筋トレは、「毎日やりなさい」と言われた時代から、「週に2日くらいは休みなさい」と言われるようになりました。
適当な休憩が、筋肉をより良い状態にするそうです。
それに対して、神経はどれほどの継続刺激に耐えることができるのでしょうか?
今、この壮大な人体実験が行われているのです。
これからの人間は、早くに視力低下、聴力低下、認知症が起きるのか?
それとも、鍛えられて、逆に強くなっていくのか?
今のところ言えることは、皆さんの(たぶん私も)体を見せて頂くと、「体は神経の緊張を訴えている」ことは確かです。
朝起きてから、夜寝るまで、ほとんど目は休んでいません。
ということは、脳も休んでいません。
トレーニングのあとは、皆さん、当たり前にクールダウンします。
しないと、筋肉を痛めたり、疲れが長引いたりすることを知っています。
だから、「寝る1時間前には、パソコン・スマホをやめましょう」なのです。
(私もやめてない日が多いので反省)
神経は疲労を訴えられないので、体に疲労感を出してきます。
頭痛、肩こり、足のつり、記憶できない、眠りの質が落ちたetc.
どうすれば、中毒に陥った状態から、デジタルデトックスできるでしょうか?
私もタイマーかけたら開けられない箱に、スマホを入れておこうかな。
それこそ、全世界一斉に、「デジタルデトックスの日」を設けて、身近な人と話したり、本を読んだり、手仕事する楽しさを思い出すような機会があればいいと思ってしまいます。
スマホで得た情報で、役に立つこと、気持ちが楽になったことはあります。でもすぐに忘れていき、流れていきます。
人生が変わるほどのインパクトは、一人で黙って考えるとき、人と会話してるとき、本を読んでいるとき、に得たことです。
寝る前の1時間、スマホから離れて、体と心の状態がどう変わるか、実験してみませんか?