痛み止めの功罪
つい最近、NHKの番組「頭痛のトリセツ」で、痛み止めの作用が説明されていました。
頭痛の種類 TOP3
- 緊張性頭痛
肩こり・食いしばりなど筋肉の収縮による頭痛
ギューッと締め付けられる痛み お風呂でマシになる - 偏頭痛
頭の血流が悪くなった後、血管が拡張することによる頭痛
ズキンズキンと拍動様の痛み お風呂でひどくなる
前兆があることも - MOH(薬物乱用頭痛)
月に10回以上痛み止めを服用することによる頭痛
※頭痛歴が長くなると、複合型になってきます
東洋医学では他に - 湿邪の頭痛 頭に重いものがかぶさっているような痛み 湿気や台風で悪化
- 腎虚の頭痛 疲れた時に起きる、全体的なぼんやりした痛み
- 血虚の頭痛 生理の後半や妊娠後期に起きる、やや鋭い痛み
- 瘀血の頭痛 血流が悪くなる様々な条件でくる、キリキリと刺すような痛み
- 寒邪の頭痛 寒さ・冷えによる緊張性頭痛に近い痛み
鍼灸では原因によって、治し方が異なります。
番組では、神経に作用する痛み物質を減らしたり、痛み物質が神経に届かないように遮断したりする薬を「治療薬」といってましたが、少し違和感を覚えました。
東洋医学による「本治」は「痛み物質を作らせない」ことを目的としているので。
とはいえ、私は西洋薬を否定する気はありません。
西洋薬の良いところは、全ての人に一定の効果があって、即効性もある。
痛みで眠れない状態は早く改善して、体力をつけてから本格的な治療に取組めばいいと考えています。
神経の傷み方が軽症ならば、西洋薬でおさまってしまうこともあります。
それはそれでOK。
長期服用の問題だけです。
それにしても、痛み止めは皆さん本当によく飲まれています。
頭痛に限らず、生理痛、神経痛・・・・
親が使っていると、あたり前に市販薬が家にあり、あたり前に「あんたも飲んでおき」と言われて育ち、服用歴は長いです。
鍼灸院に来られるかたは、痛み止めに罪悪感があって、「止められるものなら止めたい」と思っておられます。
その期待には全力で応えたいです。
生理痛でもMOHはあります。
そもそも「痛み」というのは、「痛いからじっと休んでね」という自己防衛のサインです。
それを薬で抑え込むのですから、体としては「もっと痛くしたら休んでくれるのか?」と痛みを強めてきます。
その結果、痛みを感じる神経は常に刺激され、神経過敏になって、薬が効かなくなってきます。
リブレの施術は、整体で姿勢の悪さや骨盤のゆがみによる筋肉の引っ張りを取り、標治で筋膜の癒着を取り、本治で体を固くさせようとする原因を除くことを目指しています。
本治は体質改善でもあるので、時間がかかりますが、お付き合いの程よろしくお願い致します!
ネット予約はこちら!(外部サイトへ飛びます)
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/2270
枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長