へバーデン結節の痛みを減らす
へバーデン結節は女性ホルモンが減ってくる時期によく起きる、指の第一関節が赤く腫れて痛い症状です。
第二関節が腫れるとブシャール結節と名前が変わります。
整形外科へ行っても、「1〜2年したら自然に治ります。指は曲がるけど」と言われ、鍼灸に来られる方が少なくありません。
私が左手の中指に痛みを感じたのが、去年の年末でした。
朝起きたら、なんか指が腫れて痛い。冷たい風に当たると、風がしみる感じにジンジンしてくる。
水を触っても痛いから、ビニール手袋をして炊事しました。
「わ〜これがへバーデン結節だな、確かに痛いわ」と思いました。
鍼灸としては、ストレスと更年期的な血流障害、それに冷えの邪または湿気の邪として治療します。
現代医学の見解と治療法としては、宝島社の「へバーデン結節がよくわかる本」(高橋嗣明著)がわかりやすかったので、紹介します。
この本は、血液中で何が起きているかを栄養学的に解説してくれています。
結論から言えば、私は施術で指を使い続けていても、今のところ腫れも変形もありません。
どうすれば良くなり、どうすれば悪くなるかも分かるようになりました。
原因は大きく3つ
- カルシウム、マグネシウム不足
・カルシウム不足によって、骨からカルシウムが奪われて、骨の変形が起きる。
・骨の周りの靭帯はカルシウム沈着で硬くなって、関節の柔軟性がなくなる。
・マグネシウム不足だとカルシウムの石灰化が防げない。 - 慢性的な炎症を持っている
・活性酸素の増加によって炎症が起きる
・炎症性サイトカイン(コロナでも重篤な症状になる原因)の増加する生活習慣がある
・炎症を抑えるEPA不足 - エストロゲン(女性ホルモン)の低下
・エストロゲンは炎症とむくみを防ぐ作用があるが、これが減ると骨を守ってもらえなくなるし、むくみで血管が圧迫される
ポイントは炎症を起こす引金を減らすこと。
しかし、これが「わかっちゃいるけど、やめられない」ことばかり…
- イライラ、時間に追われる生活、ストレス
- 睡眠不足
- 揚げ物をよく買う(サラダ油、大豆油、コーン油、紅花油がダメ)
- お菓子、加工食品をよく食べる(トランス脂肪酸を含む菓子パン、ケーキ、アイス、スナック、ビスケット、ファーストフードetc)
上記の食品は、消化の際にカルシウムを使ってしまいます。
つまり、炎症を引き起こすことと、カルシウム不足のW原因になってきます。
炎症の原因、サイトカインは、油の取り方で増えたり減ったりします。
痛いときは油物を控えるのが、最も簡単な対策です。
体に悪い油は、日々の食品に含まれていますが、体に良い油は、意識して摂らないといけません。
<良い油>
- オメガ3と呼ばれるアマニ油やえごま油は、火を通さない、3ヶ月で使い切るという注意が必要です。
- 青魚に含まれる油であるEPAとDHAは炎症を抑えて、痛み止めの役目もしてくれます。
悪化させる生活習慣は、体のサビ(活性酸素)と体のコゲ(糖化)
体のサビ、活性酸素は暴飲暴食、過度なダイエット、ストレス、紫外線、運動不足などで増えます。
また体のコゲ、糖化は余分な糖とタンパク質が結びついたもの。糖化は急激な血糖値増加で進み、食後1時間ころがピークです。
だから、野菜から食べるとか、食後に散歩するのが有効です。
糖化はお肌の老化や認知症の引き金にもなります。
このように、ヘバーデン結節の痛みを抑えて、進行を止める食べ物や生活習慣は、まさにアンチエイジング。
私は自分が食べることが好きなので、あまり食養生は言わないのですが、鍼灸師の友人は、厳しい食養生を患者さんに提案して、体質改善を進めます。
これも愛ですね。
私も自分に厳しくならないとね。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長