湿気が入る深さ
今年は梅雨に入ってから一気に湿度が上がりました。
重い空気が体にまとわりつき、だるさ、息苦しさを訴える方が増えています。
湿気が体に入る深さや場所によって、現れる症状が違います。
- 皮膚まで
川や田んぼの横に住んでいる、雨に濡れる、雨上がりの蒸気が立ちこめるような時。
体を守る衛気(バリアー)が破られるので、汗が出なくてこもる、熱っぽくなる、体がだる重い、
頭が重い、みぞおちが痞えた感じ、味が鈍感、胃もたれなどの症状 - 経絡まで
湿に入られて、巡りが悪くなり、気血が動きにくくなる状態。
四肢が重だるく痛む、経絡が縮むため痙攣しやすい、小児の熱性痙攣もこの時期に多い。
頭に昇る気が塞がり、胸の詰まりも起きる。
ひどくなると意識障害、四肢が冷たくなる、苦しそうに動くなどの症状。 - 筋骨まで
湿が長く留まったり、湿が冷えを連れてきたら、筋骨を動かしにくくなる。
関節が動かしにくい、痛む、腫れる、シビれる、痛みはいつも同じ場所という特徴がある。 - 清陽(エネルギーシャワー)をふさぐ
頭部へのエネルギー供給、皮膚への供給、四肢の潤いとぬくもりが悪くなる。
頭の重い感じ、頭痛、めまい感、聴力減退、腕や脚がだるくて動かせないなどの症状。 - 体中の水の代謝をふさぐ
みぞおちのつかえ、胃もたれ、お腹が張る、水様便、胸苦しい、尿が出にくい・回数が減る。 - 内臓 消化器官
普段から、生もの・冷たいもの・脂っこいもの・甘いものが好き、お茶やお酒の量が多いとかあると、外からの湿気で胃腸が動きにくくなる。
胃の辺りが張る、食欲がない、頭が重い、四肢が重くて力が入らないなどの症状。 - 内臓 臍から下
大腸→湿気が流れ込んで水様便、
小腸→動きが悪くなり便秘
膀胱→尿を作る力が落ちて尿が減少して濁る
ウエストラインに留まる→おりものが臭って色がつく
下肢→汁が出るようなできもの、足の腫れ、シビれ
以上が外からの湿気の影響ですが、深く入り込むほど、治療に時間がかかります。
また、「内湿」といって、自分が作ってしまう湿気があります。
食生活の乱れ、疲労、考えすぎ・気にしすぎで、胃腸が弱ると発生します。
顔色が黄ばむ、精神疲労、食欲不振、口の中が粘る、胸のつかえ、ムカムカ、軟便下痢、尿量減少、浮腫、大量のおりもの、陰部のかゆみなどの症状が出ます。
内湿があると、外湿に反応し、この時期に症状が悪化します。
セルフケアとしては、体力のある時は、体を動かして汗を出すこと。
お風呂の汗でも、少しは楽になりますが、運動の汗にはかないません。
数年前になりますが、夏の旅行先で、3日ほど歩き回ったことがあります。
汗がドンドン出て、水分を補給し、体中の水気が入れ替わったくらい飲みました。
すると、舌の苔が薄くなって、体がスッキリし、疲れているはずの足さえ軽くなったのです。
「体から、老廃物を含んだ水分がなくなり、さらっとした水になった」実感がありました。
食べ物ではスイカが良い。熱と湿を取ってくれて、利尿作用もあります。
でも体力がないときは、鍼灸や漢方薬の助けを借りましょう。
自分で体を動かしたくなるレベルまで、体力を上げますね。
ネット予約はこちら!(外部サイトへ飛びます)
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/2270
枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長