自律神経が乱れやすい季節
今日は二十四節気の2番目、雨水です。
2月に入り、立春とともに、花粉症・めまい・頭痛・耳鳴り・吐き気・咳など、首から上の症状が増えてきました。
東洋医学でいう「肝の季節」は、木や草花が芽吹くように「上に伸びる力」が強く、体の中から上に突き上げる症状が強く出ます。
自然とともに生きていた時代なら、冬ごもりしていた体を起こす力として、うまく働いていましたが、1年中活発に活動する現代では、「肝の亢進」で交感神経の働きがいっそう強くなり、不調の原因となります。
そもそも鍼灸の文化は、中国の皇帝や貴族を救うための医学だったので、現代病と同じく、美味しいものを食べすぎ、夜更かしをし、1年中頭脳労働中心だった人達の治療法が豊富です。
つまり、交感神経を緩める研究は得意分野です。
交感神経は「体の機能を戦闘モードにする神経」です。
野生動物に襲われないように、周囲に気を配るような緊張と不安。
襲ってくるものと戦う時の、筋肉の収縮、血圧上昇(血管の収縮)、心拍数を上げる、胃腸の働きを止める、身軽にするために便や尿を出す、などの反応。
これらの反応が過剰に起きると、
- 体のどこかが緊張して眠れない
- 外出すると不安に襲われる
- 筋肉が固まりやすく、よく痛む
- 高血圧、動悸
- 食欲低下、ムカムカする
- 過敏性腸症候群、頻尿
などの症状になります。
アレルギーは、逆の副交感神経が優位になって起きる症状ですが、鍼灸院に来られる方で「だらだらしすぎて具合が悪い」というようなパターンはなく、交感神経を使いすぎて働けなくなった結果、副交感神経優位になった、というパターンですから、やはり交感神経を緩めるのが正解になります。
2月に入ってから、鍼灸で体の力を抜いておいてから、整体をすることが増えました。
鍼灸のみで治療されている先生からは邪道と叱られそうですが(笑)、その方が関節の緩みが大きくて、施術者も受け手も負担が少ないです。
時間が許せば、最後に全身の気の調整をする鍼をします。
この頃はちょくちょく地震があるので、置鍼する時は、飛び起きた時に鍼が抜けてしまうくらい浅く刺しています。
気は体表近くを流れて、内臓にまで届く経絡を動いています。
近頃は神経や筋肉やホルモンで説明できる鍼灸、というのが流行りです。
医師と連携していくには、科学的な説明が求められるので、とても必要な研究です。
ただ、それとは別に、手当や気功など、目に見えないけど感じる「何か」があるのも事実。
私は、目に見えるものと目に見えない「気」を、両方扱う鍼灸が大好きです。
この季節のセルフケアとして、マインドフルネス呼吸をお勧めします。
10分でいいから、毎日やって、交感神経を緩めて寝る習慣を作りましょうね!
私のお気に入りを2つ挙げておきます。
https://youtu.be/Kn87usvVyho?si=fKKHmH7LVtSUouVv
https://youtu.be/mutYmdBBN8E?si=GQOvWRFltzaUjP1K
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長