具合が悪い日の過ごし方
ヨミドクターの記事に、女優の南野陽子さんの更年期障害が載っていました。
アイドル時代から消えることなく、女優業、ナレーター、レポーターなどをこなし、半沢直樹でも活躍されていました。
しかし、近年は更年期の頭痛・吐き気・めまい・発汗・むくみ・落ち込みなどに悩んでこられたようです。
私が記事の中でイイな、と思ったのは、
「調子の良くない日が圧倒的に多いので、あらがっても仕方がないんです。
“はい、今日はしんどい日”って割り切るようにしています」
と言われていること。
しんどさが顔に出ても、テレビに多少映ってもいいんじゃない?というありのまま、肩の力が抜けた感じが、親しみがわくところかもしれません。
なぜ、そんなふうに割り切れるのか?
2つの理由を私なりに考えてみました。
1つ目は、いつか終わると思っていること。
つまり希望を持って生きているということです。
周りを見渡した時、自分より軽い人を見て
「自分のようにしんどい人はあまりいない」
「こんなしんどさが、いつまで続くのか」
と捉える人がいます。
一方で、自分よりひどかった人を見て
「あんなにしんどかった人が、今は元気にしておられる」
「いつまでも更年期の人はいない」
と捉える人がいます。
どちらを選ぶのも自由です。
更年期ならいつかは終わるけど、私の病気はそんなもんじゃない、と反論される方がおられるでしょう。
では2つめの理由(あくまでも私の想像ですが)をどう思われますか?
自分の存在を肯定しておられること
南野さんは「お仕事がある」ことで存在意義が認められているとは思います。
それだけで自己肯定感はあるでしょう。
しかし、監督の言われるまま演じるのでなく、自分の演じ方を監督にどんどん提案する。
そのことによってテイクを重ねても、さらに違うバージョンに挑戦する、という意味のことを言われていました。
監督によっては、今後の仕事を失うかも知れないし、勇気のいることでしょう。
それでも、自分の考えを出していけるのは、本当の自己肯定感がないとできません。
確かに、調子の悪い時は、自己肯定感を持ちにくいです。
それでも、「この調子の悪さと向き合っている自分」は十分尊いです。
- 仕事をしているから価値がある
- 家事を担っているから価値がある
- 子育てしているから価値がある
と、自分の外の評価に自分を託すと、役割を果たせなくなった時に自己肯定感がなくなります。
私自身、「役割が自分に合っていないのでは?」と感じていた頃は、自分は価値のない人間と思っていました。
自分を良しと思えなかったし、何か私を幸せに導いてくれる事があるのではないかと、自分の外を探していました。
でも自分の外には、自分を満たすものはなく、自分はこれでいいと居直るところから、本当の成長が始まったように思います。
「はい、今日はしんどい日! 私はこれでいい」というのは、自分を認める魔法の言葉ではないでしょうか。
リブレがあなたの「しんどい日」の助けになれば幸いです。