生理不順~若い人は周期が長くなりがち
10代20代の生理不順が増えている印象です。
10代は生理周期なんかほとんど気にしていません。
「なかったらラクチン」くらいの勢いです。
時々親の方が気がついて連れて来られます。
でも20代になってお勤めし始めると、「規則正しく暮らしているのに、なんでやろ?」と気が付きます。
結婚を意識するような年頃になると、なおさら「ちょっとヤバいんちゃうん?」という気になります。
若い人達は、一世代前の私達に比べて、かなり過酷な環境に生きています。
小さい時から、ゲーム機、パソコン、携帯、深夜番組があり、早く寝る子は本当に少ない。
中学生になると、クラブに塾に習い事。
携帯もテレビ番組もチェックしなきゃいけないし、すでに「時間がない」が口癖になるもんね。
一生懸命に取り組む頑張り屋さんほど、やることに追われて神経を張りつめてます。
さらに大気は汚いし、食品添加物、甘いジュース、においのきつい柔軟剤にシャンプー・リンス。
30年前にあったのは大気汚染と少しの加工食品くらいでしょうか。
あとのものはなかったのですから、のんびりした平和な時代でした。
初潮がくる小学校高学年から中学にかけて、女の子は人間関係のストレスにも揉まれます。
ファッションに目覚めて、ダイエットしたくなります。
ストレス+睡眠不足+ダイエットによる栄養不足 → ホルモンが出ない!
脳は生きていくのに必要な内臓から栄養を供給するので、卵巣・子宮はあとまわしになります。
女子スポーツ選手の半数に生理がない、といわれるあの状態です。
それほど日々の生活が過酷なのです。
生まれたときから、時間に追われる生活が当たり前なので、しんどいとも思わずに暮らしてるだけです。
実際、婦人科で検査してもらった10代の子からは、「ホルモンの数値が低かった」「子宮が小さくて未成熟と言われた」と聞きます。
こんな感じだと、生理は数か月に1度くらいです。
血液検査で数値はクリアしてるのになんか不順と言われるのは、生理周期が40日~50日くらいの方です。
自分でホルモンを出せる体になるには、生活を変える強い決意がいります。
生活習慣ひとつ変えるだけでも、何回も挫折することでしょう。
早寝早起きに切り替える、パンやおにぎりだけで済まさない、甘いものを減らす、お風呂にはちゃんとつかる、
短パンで寝ない、体をよく動かす、目を使いすぎないetc.
面倒かもしれないけれど、やってみると「なんとなくダルイ」「朝がつらい」がなくなります。
東洋医学では、生理周期が長いのは、ほとんどが気の停滞や冷えからできるオ血です。
経血におりものが混じるようでしたら、湿邪も関係しています。
また、一度でもしっかりとダイエットしたことがあるなら、脾(胃腸機能)を盛り立てて血液をしっかり作れる体にしないといけません。
この分野は鍼灸が得意とするところです。
お任せください。