むちうち直後のアイシングと鍼
交通事故や転んだ時の首への衝撃は、体重の何倍もの力がかかってます。
直後は痛みが出ていなくても、首・肩・背中の張りにとにかくアイシング!です。
保冷剤などにタオルを巻いて、冷たくて感覚がなくなるくらい冷やします。
筋肉だけではなく、首の骨、背骨のきわもよく冷やして下さい。
事故の時、体は全力で防御体制をとって、筋肉を締めて受け身をしてくれます。
本当にその瞬間の反応たるや、素早く頼もしい限り!
しかし事故の衝撃が筋肉の防御力以上だったら、筋肉や神経が損傷します。
すると腫れてきて熱をもってきます。
この時が勝負!!
あまり痛くないからと何もしないでいると、翌日からズキズキが始まります。
冷やしておくと炎症が抑えられて、痛み物質は溜まりません。
骨のきわには自律神経の出口があって、ここもアイシングするといいと思います。
事故のあとは、体が防御反応を覚えてしまい、衝撃が来ていないのに固まろうとする反応が残ります。
骨際をアイシングしておくと、この反応がかなり抑えられる感じがします。
鍼では痛みの出ている炎症患部はさわりません。
まず熱と痛み物質を動かすために、指先から熱をもらします。
そして、びっくりしている体と心を緩める作用をもつツボに鍼をします。
すでに痛みが出ているなら、傷んでいる経絡を調べて手足のツボに鍼をします。
漢方薬なら桂枝茯苓丸か治打撲一方を通常の倍から3倍量服用して、内出血を排出します。
どこかを探す前に、とにかくしっかりと冷やすことです。
3日目までは、触ると筋肉が熱いはず。
お風呂にも浸かってはダメ。熱いうちは冷やす。
うまくいけば、痛みが出ないことも。
4日目以降は熱が収まってくるので、ここからは温めに転じます。
濡れタオルをチンしてホットパックを作り、痛み物質を血液に吸収させましょう。