体に聞きながら、時にはゆっくり治す
今日は二十四節気の最後24番目、大寒です。
先日のNHKで作家・西加奈子さんのロングインタビューを見ました。
カナダで乳がんの治療を受けた時のことを多く語っていました。
西加奈子さんの生き方・表現の中心は、「自分がどうあるかは、自分が決める」
作品からも、「自分で決めてますか」と問いかけるメッセージが伝わってくるそうです。
そんな西さんが、カナダでの乳がん治療に驚いたそうです。
「あなたは、どうしたい?」と、治療法を自分で決めさせてくれる。
「あなたの体はあなたのものでしょ」って。
自分の人生を自分で決めてきた西さんでも、「あ、自分の体のこと、自分で決めていいんだ」という新鮮な驚きがあったようです。
医学的な知識不足で、自分で決められない時でも、「こんな状態ですから、こんなふうに治っていきますよ」とゴールまでの見通しを聞けると、安心して施術を受けられます。
リブレも「少ない回数で治っていただく」が、目標の1つ。
そのために鍼灸と整体を組合せ、セルフケアや生活改善で協力してもらっています。
でも1回でできるだけ改善しようと深追いして、苦痛やだるさを負担させてしまうことも。
最初に脈や舌を見せてもらっているのは、どのくらいの刺激に耐えられるかの判断もあるのですが、あ~やり過ぎた、という反省することはあります。
やり過ぎがどれだけつらいか、最近身をもって感じることがあり、「ゆっくり治す」ということの良さを伝えておかねば、と思いました。
私の場合は、40年以上前の股関節のケガを、今痛くないけど、元の正しい位置に戻してもらって、これからキレイに筋肉つけたいなと、施術してもらいました。
でも40年以上、股関節が間違った位置で固定され、脚の筋肉をねじって使ってきた訳です。
急に正しい位置にされても、脚の筋肉は、どう体を支えていいか分かりません。
最初、ふくらはぎが突っ張り、その後膝裏の外側、真ん中、内側と痛みは移動中。
今痛いのは膝の内側、太ももの内側にさらに移ってきています。
途中で右の五十肩様の痛みまで出て、「筋膜は全身つながっている」を実感しました。
ふくらはぎの筋膜リリースしてもらうと、肩の痛みが減るのです。
私の場合、どうしてもらえば良かったかというと、古傷なので、股関節を少し正常な位置に近づけるたびに、脚の筋肉のねじれも少し緩める、ということを繰り返しやる、が正解ではなかろうか。
これから分かることとして、重症・古い症状を急に変化させると、体は対応できず、とてもつらい。
書道やそろばんが、半年とか練習して、昇級試験でポンと段階が上がるように、体の変化も、施術を繰り返して受けて、数回目~10回目くらいに「あ、楽になってる」が正解。
結局、人間の体は、体全体のバランスの中で、変は変なりに巡らせている。
だから何回位で治したいとか、こちらのエゴは置いといて、「ちょっと、ここ動かしましたよ、次回までにその変化に合わせて、全体のバランスを変えておいてね」と体にお伺いするつもりで、セルフケアをお願いする。
また次回、どんな変化をしてきたか確かめる。
そうやって、少しずつ丁寧に前進できるように。
今までの施術とコロッと変える訳ではないが、マインドは少し変わっているので、これがどのように結果に出るのか、ワクワクする今年の始まりです。
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枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長