背骨のでっぱりも肩甲骨で解消
背骨の一部がポコンと飛び出して、仰向けに寝ると当たる・・・・という方はいませんか?
仙骨(尾てい骨の上の平らな骨)が当たる方もいました。
大人になってから起こった症状であれば、体をねじって使ってきた結果であることが多いので、筋肉をたどって戻していくと背骨や仙骨は当たらなくなります。
骨盤のねじれがあって、腸骨陵(骨盤の上縁)に付いている筋肉を緩めると、解消することもあります。
逆に上半身の問題が先に発生して、背骨に影響しているなら上の問題を解決する必要があります。
25才OLさんの症例。
学生時代から少し気になっていたが、働き始めてから椅子の背もたれに背骨の一部が当たって気になる。
体のバランスを見ると、右肩が前につっこみ、左肩は肘を後ろに引いたように肩甲骨が内側に寄っている。
右の肩甲骨の内側の筋肉が硬く平らで、左は盛り上がって、背骨は右へすこしふくらみ軽く側弯状態。
胸椎5番の左右差が最大なので、ここを解消する目的の鍼をして、筋肉を全体的に緩める。
胸椎12番が飛び出している骨で、この骨の左きわの固い筋にも1本刺した。
3回の施術ででっぱりは気にならないくらいになったが、骨際の固さは残っていた。
生理前の止まらない食欲も訴えていたが、満腹感が出てきた。
そこで、肩甲骨のねじれに対して、ダイレクトに肩甲骨下角にある硬結を狙うと、背骨際の固さははっきりと変化した。
同時に側弯もかなりましに。
あとは体のねじれと、左の背中に力が入ってるかを意識してパソコンに向かってもらうことにしました。
ねじれが解消されると気血の流れがよくなって、生理にまつわる症状も軽快していくかも、です。