耳ツボついて
伝統医学には、症状を緩和する「標治」と原因にアプローチする「本治」があります。
耳ツボは、どちらかというと標治に当たります。
「標本同治」といって、症状を取ることと根本治療が同時にできることが理想です。
でもいつもそうできる訳ではありませんし、いつもそうできる名人は数少ないです。
例えば、胃が痛い時、痛みがキツくて日常生活に困るようなら、まず痛みを取ることが先決ですよね。
だから標治からやります。
胃の痛みの原因となる水滞や食積やストレスへの本治は、痛みが落ち着いてからです。
痛みが我慢できる程度であれば、原因から先に取組み、体質改善してもらいます。
肩こりや腰痛は、リブレの場合は、痛みを出している部分について、筋肉・靭帯・骨の向きなど西洋医学的にみるのが標。
筋肉の質や血流をコントロールする、体質やメンタルなどは、中医学的にみる本。
というように、標と本は早く楽になってもらうための、車の両輪のようなものです。
耳ツボ療法は、フランス生まれの自律神経系調整法に、中国式の内臓対応を組み込んだものが主流。
体の鍼灸のように虚実や寒熱という考え方はありません。
だから、すごく体が弱っている場合、もっとしんどくなる可能性があります。
虚は気血水の不足、実は気血水の詰まりのこと。
アメリカ軍で耳ツボが採用されているのは、実の体の兵士が対象であることも理由の1つだと思います。
もちろん、即効性や簡易性が大きい理由でしょうが。
施術者側からは、本治標治などと言ってますが、一番のキモはご本人の治そうという気持ちと行動です。
睡眠パターンを変える、寝る前にスマホを見ないようにする、散歩する、ストレッチする、何でも変わります。
ずっとしんどくて、施術を受けに来るだけで精一杯だった人が、一念発起して何かを始めると、みるみる体が変化していきます。
体の変化に気づいて伝えると、「この前から、こんなことをやり始めたんですよ」
「変わってきてますか!じゃあまた頑張ろう」と言われます。
変わることが希望になり、変わった体に施術すると、どんどん元気になるという、好循環になります。
リブレを卒業して行かれるのは嬉しいことです。でも時々メンテナンスに来てくださいね!
ネット予約はこちら!(外部サイトへ飛びます)
https://www.shinq-yoyaku.jp/salon/2270
枚方公園駅前 レディース鍼灸リブレ院長