三陰交にお灸をするとどんなイイコトがある?~東洋医学的考察
安産灸に使うツボは三陰交(さんいんこう)だけです。
三陰交はどんな作用をもつツボか、説明します。
三陰交とは、3つの陰の経絡が交わる(接近する)ところ、という意味です。
陰の経絡とは、内臓につながる気の通り道のこと。
つまり、胃腸機能、膵臓機能につながる脾経
血を蓄えたり気をのびやかに巡らせる肝経
生殖や体のエネルギーの強さを表す腎経の3つに影響を与えられるツボです。
(↑出典:イトーレーター倉敷ページ クリックすると拡大します)
3つの経絡は接近したり離れたりしながら、足の親指まわりから内くるぶし、内股を上がってきて生殖器、子宮に入り、それぞれの臓腑に流れていきます。
だから安産灸として、子宮を温めるのが最大の役割。
脾経のツボとしての役割は、
メインは
消化吸収機能向上、長引くつわり改善、赤ちゃんの胃腸が強くなる
水分コントロール機能として、むくみ取り、雨の日の不調改善、鈍く重い頭重感を改善
血を作る・増やす機能として、貧血予防と改善
心とのつながりから、ホルモンの影響による感情のゆらぎを改善
肝経のツボとしての役割は、
イライラをしずめて気血をのびやかにする、お腹の張り改善
血を蓄えたり分配するが、特に目に血を補って疲れ目を改善
脳内に入って、ホルモンの調節。(子宮収縮、乳汁分泌)
腎経のツボとしての役割は、
ズバリ生命力向上、代謝促進。
強い冷えの改善、老廃物の排出。
いろいろ書きましたが、難しいことはわからなくても、「三陰交はなんだかたくさんの効能があるツボだなー」
と思いながら安産灸をしてもらえたら十分です。