産後の骨盤調整はいつから受けられる?~早すぎると危険です
当院では鍼灸施術が産後2週間、骨盤調整は産後3ヵ月以降と決めています。
鍼灸は、出生から亡くなるまで、いつでも対応できる施術ですから、産後直後でも無害です。
実際に、お産直後の「至陰の灸」は、子宮の収縮に即効性があります。
しかし、産後すぐの体には、急激なホルモン値の変化があり、その自然の修復力を信じて、鍼灸施術は2週間待つのです。
また、産後骨盤の3ヵ月という期間ですが、あまり施術が早いとリスクが大きくなるからです。
特に恥骨剥離や恥骨結合離開と言われた方は、1ヵ月目から施術を受けると、せっかくくっついてきた恥骨結合がずれる怖れがあります。
また、出産のために関節を緩ませる、リラキシンというホルモンが産後も出ていて、産後3ヵ月くらいからホルモン値が落ちてきます。
だから、あまり早く施術しても、すぐ緩んでしまうのでもったいないのです。
骨盤に関する自然の回復力は、「床上げ3週間」と言われるように、産後3週間、しっかり横になって過ごすことで、うまく進んでくれます。
20代で筋肉がしっかりついていれば、横になって過ごすだけで、骨盤の開きはほぼ元に戻ります。
20代でも運動経験がない方や、30代後半、40代の出産になると、横になっている期間も、骨盤ベルトか手持ちのもので、骨盤固定をおススメします。
その上で、3ヵ月を過ぎたら骨盤調整を受けて、骨盤底筋の緩みを防ぎましょう。
歩きやすくなり、デニムのサイズが落ちるのはうれしいものですよ。