つわりのつらさ~突然つわりがなくなったら?
「朝起きたら、昨日までひどかった朝のムカムカがスカッとなくなって、トイレに行ったら出血した・・・」
流産経験者はこのように言われます。
早い人は、受精卵が着床して間もなく始まるつわり。
9週から11週くらいがピークで、胎盤が完成する16週くらいにおさまってくる方が多いです。
しかし、つわりで鍼灸に来院される方は、辛抱できないくらいのむかつき・嘔吐があります。
これから何週間続くかわからない吐き気や、妊娠初期にこんなにしんどくて出産までたどりつけるか?という不安感。
「妊娠するんじゃなかった」とまで思うほどの、つらさを抱えて来院されます。
(↑出典:メディカルイラストページ)
また、ホルモンの変動によってナーバスになっている時期なのに、男どもの無神経なこと!
「つわりは精神的なものが大きいからね」という医師。
そうかもしれないけど、それを言って何になる?
「寝とけば?」「病院行けば?」としか言わない夫たち。
どうしてあげたらいいのか、わからないんだよね。
自分は胃腸炎で1日吐いてもヒーヒー言うのに、それを思い出してほしいよね。
こうして、つわりで苦しいだけでなく、精神的にもダメージを受けてボロボロ・・・
で、施術のはじめに、冒頭の流産経験者の言葉をお伝えします。
すると、ママ達は「つわりがあるってありがたいことなんですね」とつわりに対する見方が変わります。
これだけで、つわりの辛さはかなり軽減します。
吐き気、嘔吐の回数や、体力、随伴症状(頭重感、だるさ、背中の痛みなど)に合わせて、内関、陽池、ダン中、膈兪、胃の六つ灸といったツボから、2~3穴を選んでお灸します。
家でのお灸は、吐き気が強くなる前のタイミングですえてもらいます。
毎日お灸をしていると、数日のうちに動ける程度になってきます。
1週間後にお電話を入れて体調をお尋ねするのですが、ほとんどの方が「なんとかなりそうです」と言われます。
「では、また安産灸でお会いしましょう!」