安産灸の目的
「妊婦さんにお灸」というカルチャーは雑誌たまひよなどで紹介されて、随分広がってきたようです。
数年前には中山寺でチラシを渡しても「お灸?!」と笑ってはった妊婦さん達が、最近は「チラシくださ~い」と声かけてもらえるようになりました。
チラシには「ポコンと産まれる元気な子」と書いているので、みなさん「ポコンとやてー!(笑)」と反応してくれます。
お灸だけでポコンといく訳ではないんですけどね。
お灸をしていると、産ませてもらう気分から、自分で「いいお産にしたい」という気持ちに変化していきます。
それこそが、安産灸ネットワークのめざす自立した出産、育児につながる出産なのです。
自分でお灸をして生活習慣を整えて出産に臨んだママは、出産時に自分の力を信じることが上手なように感じます。
毎日お灸をしていると、体の変化に敏感になって、お灸の効果もからだのあちこちに感じるようになってきます。
「足が温もる」から「お腹が温もる」「体の芯がほっこりする」とか、「胃がすっとする」「足のだるさがとれる」とかわかるようになります。
だから未病の段階で治すことができる体になっていくのです。
人にお任せでなく、手間を惜しまず、自分でお灸することで得られる多くの財産を、ぜひ受け取ってほしいです。