マタニティの蕁麻疹、湿疹~痒みが改善するお灸
妊娠性掻痒(そうよう)症はホルモンバランスの崩れでおこり、出産とともに改善します。
最初はどこか一部がカサカサしてたのが、だんだんかゆくなって、ある日一気に広がる経過が一般的。
かゆみは痛み以上に辛いものかもしれません。
かけばかくほどかゆくなって、気が狂いそうになります。
うちの娘が子供の時アトピーだったので、一晩中冷やしたり掻いてやったりしました。
だから痒みのつらさは想像できます。
妊娠中はかゆみ止めの飲み薬が使えないので、出してもらえるのは塗り薬だけです。
産科で出してもらえる塗り薬は、
必要以上に怖がらず、かゆい・
皮膚の赤みはともかく、まず痒みを軽減すること。
鍼灸では肩グウという肩の付け根のツボにお灸をします。
安産灸ネットワークでは、カマヤミニ弱を使います。
少し熱いのを我慢してからとります。
たいていは熱さの感じ方に左右差があって、全然感じない方はもう1個すえます。
左右が同じくらいの熱さを感じたら終了です。
このお灸は即効性があり、すぐに痒みが軽減されるので感激されます。
普通に元気な方なら1日2回まですることができます。
お灸で痒みが改善するのは、カゼの時と同じように皮膚表面にこもった熱を、発散させる作用のためです。
かきむしって汁や血が出ると痒みが改善するのは、こもった熱が発散されるから。
患部が熱をもっているなら冷やしますが、保冷剤ほど冷たくすると、かえって後でよけいに痒い。
水でしぼったおしぼりをビニール袋に入れて、熱い箇所に当てるといいです。
塗るクリームやローション系では、ヨモギエキス入りが割といいです。
私はお風呂に乾燥したヨモギを、お茶入れ用の袋に入れたり、古くなったヨモギ茶を湯船に浮かべます。
温まるけど、痒みはましです。
また、痒い部分がまだ小さかったら、市販の漢方薬系ぬり薬の湿布がおススメです。
ガーゼにうすく伸ばして、痒い所にべたっと貼り付けます。
妊娠性の湿疹に限らず、皮膚科の薬を塗っても改善しない湿疹でも結構効きます。
痒みを抑えてくれるだけでなく、皮膚の再生も促します。
ただ、市販の漢方薬系ぬり薬の赤い色は、服につくと落ちにくいので、汚れてもいい服で湿布してくださいね。