逆子の原因はわかりません。
赤ちゃんに気持ちのよい環境を与えよう、という意識と行動で頭位に戻ることが多いです。
ただ、物理的原因、つまり子宮の奇形や羊水の量、双子の場合、胎盤の位置、臍帯の巻きつきなどがあると戻らないことが多いです。
これは、赤ちゃんが出産時の危険を避けようとする選択で、ママの体を守ってくれてるともいえます。
だから改善の余地がある「気持ちの良い環境」について考えます。
①温かい子宮
羊水は37℃に保たれています。
逆子と言われる30週ころは、子宮が胃の所まで上がっていますから、冷たい食べ物が入ってくると羊水が急に冷やされることになります。
気持ちよくお風呂に浸かっていると、いきなり水を入れられたようなものです。
水をかかるなら足より頭の方がまし、ということで逆子になる場合があります。
これなら、温かい食べ物を食べるように心がければいいですね。
衣服が少ない、気温の低い環境にあるという冷え方があります。
足先が冷たいと、足まで行った血液が冷やされてお腹に戻ってきます。
妊婦さんは上半身と同じくらいの枚数を、下半身にまとってください。
夏は電車や職場の冷房で冷えます。
冬は家におられる方の方が冷えています。
一人で暖房をガンガンつけるのは、もったいなくて気が引けるのはわかります。
でもなんとか、お金のかからない暖房を工夫してください。
昼間でも湯たんぽを抱いているとか、台所だけでもビニール素材のホットカーペットを敷くとか。
こたつに入っていても、こたつから出たとたんに冷えます。
主婦が一番長い時間いる台所だけでも、なんとか足を冷やさないでほしいです。
また、ママが疲れていると、羊水を37℃に上げるだけのエネルギーがないこともあります。
これは、睡眠をとって休養してもらうしかないです。
ママがしんどい時は赤ちゃんもしんどいのです。
だって、ママからの血液で酸素と栄養をもらっているんだから、ママがしんどいと栄養も酸素も足りないのです。
赤ちゃんの動きは人と比べられないので、ママは「こんなものかな」と思っていますが、しっかり休んでお灸で施術を始めると、「赤ちゃんってこんなに動くんだ」とわかります。
②柔らかい子宮
お腹が張るのは下の方から張ってきます。
もともと子宮の形は風船のように下が狭いですから、下から張ってくると狭くて頭を上にしたくなります。
張るのは冷えと疲れと、腹筋の薄さ。
冷えと疲れは、上記の対策と同じです。
腹筋が薄い場合は、妊娠中に腹筋をつける訳にいきません。
腹帯で支えること、そして赤ちゃんが下がり気味になるので、骨盤高位をすることです。
(↑出典:赤ちゃんの部屋ページ)
三陰交のお灸は、子宮への血行を増やして子宮を温めて柔らかくすることが、医学的に証明されています。
鍼灸師にきちんとツボをとってもらって、毎日お灸をしましょう。